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空冷2気筒 豊富なエンジンバリエーション
空冷2気筒 豊富なエンジンバリエーション

並列、V型、水平対向と様々なシリンダーレイアウトの車両が存在する2気筒エンジン。
特に空冷2気筒は、そのレイアウト問わず独特の味わいを持ち、多くのライダーたちを魅了している。

独特の味わいを持つ個性派が揃う

 2気筒エンジンを搭載するバイクには個性派が多い。特にそれが空冷ともなると、良い意味でアクの強いバイクが世界中のメーカーから販売されている。ハーレーを始め、ドゥカティ、BMWとその個性的な2気筒エンジンがメーカーを象徴するプロダクトとなるほど、個性が出やすい気筒数なのだ。

 V型、並列、水平対向と各メーカーが貫く信念に基づき様々なレイアウトが存在するが、どれにも共通しているのは、エンジンの存在感だ。見た目、振動、スロットルを開けた時のトラクションのかかり方など4気筒とも単気筒とも明らかに違う魅力があるのだ。

 現在販売されている車両を見ても、クラシック風味のものから、バリバリのスポーツモデル、そしてツアラーまで、その振り幅の大きさを見れば、いかに空冷2気筒エンジンがライダーにとって身近であるかがわかるはず。

 ライディングを楽しむに十分な性能と味わい深い乗り味、そして眺めても楽しめるエンジンのルックス。空冷2気筒モデルには、ライダーを満足させる魅力が凝縮されていると考えて良いだろう。

HARLEY-DAVIDSON STREET GLIDE

ハーレーダビッドソン ストリートグライド
空冷フィン 排気量103キュービックインチ=1689ccのエンジンは、深い空冷フィンを持つ。ハーレーファンの多くがエンジンの造形も気に入っている。
エンジン エンジンはもちろんFI仕様。FIの制御に欠かせないO2センサーは、二本の排気管の裏にレイアウトされる。デザインに気を使っているのだ。
インジェクター 前後シリンダーのバンク内にかすかに見えるインジェクター。Vバンクの両側にエアクリーナーとホーンを配置するため目立たない。
ハーレーダビッドソン ストリートグライド エンジン

KAWASAKI W800

カワサキ W800 カワサキ W800 燃料ポンプ FIを導入して復活したW800。美しい空冷並列2気筒は、低速から力強い。燃料ポンプはタンク左側の裏に装着されている。

ボクサー&ツイン

ヨーロッパを代表するスポーツメーカーも空冷2気筒を常に作り続けている。BMWは水平対向(ボクサー)、ドゥカティは90度L型(Lツイン)というレイアウトで、どちらも個性豊かなフィーリングである。日本のメーカーが空冷4気筒に拘ってきたように、BMWやドゥカティも自分たちの理想を追求し、これらレイアウトを貫き、日々進化をさせているのだ。

旧車からスポーツモデルまで

 かつて、高性能車といえば2気筒という時代があった。もちろん4気筒エンジンが登場してからは、その座を譲るが、軽量・コンパクトという利点を生かし、馴染みやすいスポーツバイクとして今も絶大な人気を誇る。特にV型や水平対向モデルに関しては、シリンダー配置特有のフィーリングが、性能だけではない魅力を多くのライダーにアピールしている。

 現在手に入る空冷2気筒車は、どちらかというとそうした味わいを持つ車両が多いが、ドゥカティやBMWに関して言えば、それに加えて高性能という枕詞が加わる。ここで紹介する車両はほんの一部。どのタイプが自分の好みか、大いに悩んでみよう。マニアックなファンも多い2気筒は奥が深いぞ。

近年の大ベストセラー

カワサキ W650

W650
W650

平均相場:53.5万円

往年のWを思わせながらも、ベベルシャフト駆動を採用し、新たな世界を切り開いたW650。スムーズに回るエンジンは走りも楽しい!

カワサキ W400

W400
W400

平均相場:53.1万円

中型免許でも空冷ツインを楽しめるW400。W650とほぼ共通という迫力ある車格が嬉しい。生産期間が短いため、台数はそれほど多くない。

歴史に裏打ちされた味わい

ハーレーダビッドソン FXDL

ビッグツイン系シリーズ
ビッグツイン系シリーズ

平均相場:110万円〜

ハーレーの本流といえばやっぱり通称『ビッグツインエンジン』。この10年間にFI採用など劇的な進化を遂げた。価格はモデルごとで大きく異なる。

ハーレーダビッドソン SPORTSTER 883R

SPORTSTER 883シリーズ
スポーツスター 883シリーズ

平均相場:50万円〜

ハーレーの中でも一番手頃な883。大排気量空冷2気筒の面白さが凝縮されたエンジンは、初心者から上級者まで幅広い人気を誇る。

ハーレーダビッドソン SPORTSTER 1200C

SPORTSTER 1200シリーズ
スポーツスター 1200シリーズ

平均相場:60万円〜

近年、多くのバリエーションモデルが登場する1200系。883系とはひと味違う面白さと図太いトルクが一番の魅力といえるだろう。

Vツインのバリエーションが豊富

ヤマハ MT01

MT01
MT01

平均相場:92.4万円

1700ccのOHVエンジンをスポーツバイクのディメンションに搭載したMT01。唯一無二の存在感とその走りはまさに異次元である。

ヤマハ ビラーゴ250

Virago250
ビラーゴ250

平均相場:21.2万円

ツインらしい鼓動感と単気筒並みのスリムさで軽快な走りが楽しめる250アメリカンのビラーゴ250。価格も安く、狙い目の車両だ。

ヤマハ ドラッグスター400

DragStar400
ドラッグスター400

平均相場:41.9万円

ビラーゴ時代から空冷に拘るヤマハ。それは今でも変わらず、それどころかエンジンの美しさは年を追うごとに増している。

古き良き時代をいまに受け継ぐ

モトグッツィ V7 Classic

V7 Classic
V7 クラシック

平均相場:84.0万円

V型2気筒エンジンを縦置きする特異なレイアウトを持つモトグッツィ。現行V7シリーズは旧車の味わいを最新技術で再現している。

往年の名車を思わせるツイン

トライアンフ ボンネビル

Bonneville
ボンネビル

平均相場:83.0万円

日本車が台頭するまで世界の頂点に君臨した旧ボンネビルを彷彿とさせるスタイルはクラシックファンをも唸らせる。価格はまだ高めだ。

乗るほどに味わい深く

BMW R1200GS

旧R1200シリーズ
旧R1200シリーズ

平均相場:75万円〜

半世紀以上にも渡る歴史を持つ水平対向=フラットツイン。特に長距離ランでの快適さはピカイチ。旧1200シリーズは少し価格がこなれてきた。

BMW R1150RS

1150シリーズ
1150シリーズ

平均相場:55万円〜

デザインには少し古さが見られるがまだまだ現役の1150シリーズ。20万km以上走る人もいるほど、エンジンは頑丈である。

スポーツするための必然

ドゥカティ モンスターS2R

Monster S2R
モンスターS2R

平均相場:66.4万円

世界中で大ブームを巻き起こした初代モンスター。中でもS2Rは空冷最高峰モデルだった。走りの楽しさは未だ現役といえる。

ドゥカティ GT1000

GT1000
GT1000

平均相場:108.2万円

モンスターとは一味違って、少しクラシック路線なのがGT1000だ。搭載するデュアルスパークエンジンは滑らかな走りが特徴である。

Commando 961 SPORTS
NORTON

Commando 961 SPORTS
新車価格225万7500円

20世紀中頃のWGPを席巻したノートン。昨年復活したコマンドはかつてのそれとソックリなエンジンを持つ高性能ネオクラシック

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