|
|
|
見た目はモタード
しかしその実態はロードスポーツ
ドゥカティのハイパーモタードは、今回紹介しているほかのモデルとまったくの別モノと考えた方がいい。何しろエンジンや車体などもまるっきりロードスポーツ。デザインとポジションだけがモタードなのだ。言ってみれば形だけのインチキみたいなもの。でも、このマシンがモーターショーで発表されると世界的に反響を呼んだ。
パワーユニットは、1100ccのL型ツインDSエンジン。スタートした瞬間から、憧れのドゥカティサウンドを轟かせて豪快に吹け上がる。特性は扱いやすくてトルクフル。同社のロードスポーツに搭載されているものと同じだから、動力性能は文句なし。
ハンドリングは個性的だ。走り出すと基本的な動きは、やっぱりロードスポーツ。ただし、ポジションと重心の関係から、ライダーが軽く力を入れるだけで鋭く反応する。慣れないうちはちょっと緊張するかもしれない。しかし、速度が出てくると、俊敏な動きを生かしたコーナーリングが可能だ。
ちなみにツーリングはどうか? 仮に荷物を背負うと、レスポンスが鋭くパワーがあり、直立したポジションは加減速で上体が揺さぶられ非常に疲れる。オプションのバックなどの装着をお薦めする。
だれにでも簡単に乗ることができるドゥカティ、と、このマシンをナメてかかると、意外にスパルタンで面食らうことになる。だが、決して乗りにくいわけではない。適度に尖っている程度。こういう部分がドゥカティは魅力的なのだ。 |
|
|
|
エンジン |
空冷4ストロークSOHC 2バルブL型2気筒 |
|
排気量 |
1078cc |
|
最高出力 |
66Kw(90ps)/7750rpm |
|
最大トルク |
102.9Nm(10.5Kgm)/4750rpm |
|
全長×全幅×全高 |
2120×----×1155mm |
|
シート高 |
845mm |
|
車両重量 |
177kg |
|
燃料タンク |
12.4L |
|
タイヤサイズ |
F:120/70-17 R:180/55-17 |
|
|
|
|
|
憧れのドゥカティのロードスポーツに搭載されているのとまったく同じ1100ccLツインのDS(デュアルスパーク)エンジン。空冷ツインの傑作。パワーはまったく不足なし。 |
スイングアームはドゥカティ得意のモノアーム。リヤホイールはキャストの5.5インチ。リヤショックはオーリンズ。オンロードモデルと同じ最高級パーツを採用している。 |
|
|
テールカウルから飛び出す二本のサイレンサー。排気バルブ内蔵で消音効果を高める。テールが独特の形をしているため荷物を搭載するスペースはタンデムシート部分しかない。 |
チタンコートされた倒立のフロントフォークにブレンボのキャリパーをラジアルマウント。ロードのレーシングマシンと変わらない装備。高級感漂うパーツも魅力のひとつだ。 |
|
|
|