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今が狙い目ちょい古ビッグスクーター！

90年代後半からストリートで爆発的な人気が出てきたビッグスクーター。
今では各社から様々な車種が発売されて、中古車を選ぶ上でも迷ってしまうほどタマ数は豊富。
今回はちょっと古いビグスクに注目しよう。

Text：Ryo TSUCHIYAMA
Photo：GooBike

楽チン&便利なビッグスクーターに注目する！

　日本では長らくギヤ付きのバイクが市場の中心に君臨していた。しかし、90年代の後半からストリートの若者を中心にビッグスクーターが爆発的な大ブームになった。もちろん、それまでにも原付や原付二種以上の排気量を持つ大型スクーターは販売されていたが、若者の目に留まることは無かった。しかし、ヤマハからマジェスティが発売され、一部ストリートの若者が個性的なカスタムを施して乗っていたことから瞬く間にブームは拡大し、全国的にビッグスクーターはメジャーになった。以降、国産各メーカーからは数多くのモデルが登場し、排気量も250ccだけではなく500ccや650ccなど大型自動二輪免許枠の車両も登場するほどである。
　一部では一過性のブームと捉えられがちなスクーターだったが、実際にその利点を考えると、ここまで市場に受け入れられたのは当たり前とも言える。
　ライダー、パッセンジャーともに快適な居住性、大きな荷物も運べる収納スペース、スーツや普段着でも乗れる車体の作り、ギヤチェンジが不要な気軽さと、全てが一般的なバイクにはない特長ばかりなのだ。カスタムユーザーにとっては、豊富な社外パーツで好きなようにカスタムできるし、大きなボディ面積を生かして個性溢れる車体作りを楽しむこともできる。
　つまり他のギヤ付きモデル同様に、既にビグスクというカテゴリは成熟したものになっているのだ。

ライダーはもちろん、タンデムライダーにも優しいビグスク。標準でグラブバーやリアステップが装備される。

今こそ、少し古い＝チョイ古ビッグスクーターに注目せよ！

なんとデビューは1986年というフュージョン。20年に渡って販売されたロングセラーモデルなのだ。

　日本市場でビッグスクーターというカテゴリーが多くの人々に認知され、ラインナップが本格的に拡充され始めてから既に10年以上を経過した。どんなカテゴリーの車両でも、市場が盛り上がれば車種は増え、タマ数も豊富になる。つまり、中古車を選ぶ際にも買う側にとって選択肢が増えるということ。さらに、ここ数年で大幅に車種が増えて普及したことで、細かなニーズに対してもピッタリとハマる車両が見つかる可能性が高いといえるのだ。
　しかし、新車価格は当然ながら安くはない。であれば価格的に手頃な中古車を探したいというのは誰もが考えるところ。実際にGooBikeで掲載している車両を調べてみると、意外にもお手頃価格の車両がゴロゴロしていることに気が付くはずだ。走行距離の少ないノーマル車だったり、既にフルカスタムが施された車両だったり、加えて新車から数年落ちという車両も選び放題なのだ。確かに新車も魅力的だが、買い得感なら間違いなくチョイ古ビグスクがオススメと言える状況が今なのだ。
　だから「こういう車両がいい！」と欲しいモデルを最初に決めておけば、かなりの確率で自分だけの一台と出会えるはず。

『チョイ古ビグスク』は05年モデルまでが狙い目だ！！

　まず車両探しの前に、なぜスクーターを選ぶのかそもそもの理由を明確にしておこう。ひと言にビッグスクーターと言っても、車種ごとに大きな特長がある。ラゲッジスペースの容量や、エンジンのパワー、車両重量、ABSなど安全装置の有無……ここ10年の車両変遷を辿っても、かなりの台数・車種が存在する。
　だからこそ、買う前にはそれらの特長を大まかにでも良いから把握して、間違いのない車両選びをしたいところだ。
　通勤や通学に使いたいのか、カスタムベースと見るのか、ツーリングの相棒として使うのか、漠然と選ぶよりも目的と用途をはっきりさせることでより充実したスクーターライフが実現できるはず。
　今回は、数あるビッグスクーターの中でも価格的にお手頃な、主に2005年モデルまでを対象とした『チョイ古ビグスク』の中から、誰もが気になる特長や人気のポイントを様々な切り口で紹介していこう！