モノショック式のリアサスペンションを採用する新設計メインフレームと、最新式の空冷4バルブ&ツインスパーク式のVツインエンジンで生まれ変わりを果たしたハーレー・ソフテイルファミリーだが、「昔ながらのスタイルと乗り味がいい」という要望にもしっかり応えている。この「デラックス」なら、オールドハーレーが好きな人も納得がいくだろう。
まずどうだ、このエレガントな佇まい。リアサスペンションがまだ備わっていなかった1950年代の「ハイドラグライド」を再現しているからたまらない。
熱烈なファンは、後輪をサスペンションなしで装着するリジッド式と呼ばれるフレームワークを美しいとして歓迎するのだが、この最新モデルではモノショックをシート下に隠し、往年のシルエットを獲得。見た目は50年代、乗り心地は現代の快適さというわけだ。
欲張りなのはスタイルだけでなく、エンジンもまたハーレーのVツインならではの力強い鼓動が味わえるテイスティなもののまま、4バルブやツインスパークといった先進技術を採用し、より力強く余裕あるクルージングを可能としている。排気量は1745ccまで上がり、振動対策としてカウンターバランサーもデュアル装備。空冷OHVのロングストローク設定という現代のオートバイにはない伝統機構を受け継ぐことで、味わい深いエンジンフィールを実現するとともに、そこに新しいテクノロジーを融合。昔からのファンも欲しいハーレーを、見事につくりだしている。
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