現在の国内原付2種市場は、スクーターなど実用的車両がラインナップの大半を占めているが、オーストリアのKTMが超ホットなモデルを日本へ導入した。
誰が見てもKTMと分かるデザインを持ち、まさにミニ・デュークといった雰囲気を持つスポーツバイクだ。エンジン、車体など全てを新設計し、KTMのプロダクツとして誰もが納得できる作り込みがなされている。
特に外装やフレームなどの質感は非常に高い。特徴的なスイングアームやフレームは、アグレッシブな走りを想像させてくれるし、KTMらしい巧みなデザインワークは、125ccであっても所有欲も満たしてくれるもの。ひと目見て楽しそうなバイクだなあと感じさせてくれるのは何より嬉しい。
期待に胸を躍らせながら早速試乗コースへ。エンジンはパサパサという乾いた排気音を立てて軽やかに回ってくれる。出だしのトルク感は少し小さい気がするが、中・高回転域でのパワー感はエキサイティングだ。6速ミッションを採用しているため、小さなパワーであっても、こまめなギアチェンジで高回転をキープして走れる。だからスポーツしている感覚がより感じられるのだ。
走りを受け止める足周りはハッキリ言って文句なし。エンジンに勝る車体とはまさにこのことで、仮にチューニングを進めても足周りはそのままイケるほど足周りはよく仕事をしてくれる。この見事な車体バランスは乗れば誰にでも体感できるもの。ぜひ一度試乗して欲しい車両である。
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