17年ぶりにフルモデルチェンジしたゴールドウイング。ジャーナリスト向け試乗会は、アメリカ・テキサスにておこなわれた。その姿は威風堂々としたもので、これぞホンダの誇るフラッグシップと言わんばかり。エッジの効いたスタイリッシュなデザインに生まれ変わり、フロントマスクも小顔で若々しい。
注目は独自開発したダブルウィッシュボーン式フロントサスペンション。衝撃を吸収するクッション機能と転舵機能を分け、フリクションの低減を図るとともに、一般的なテレスコピック式フォークで必要なステアリング回りのクリアランスを詰めることができ、デザイン面や重量配分面でもメリットがある。
低速からしなやかに動き、負荷が強く掛かればしっかり踏ん張る頼もしい足まわり。ハンドリングもいたって軽快で、違和感はなくいつでもスムーズにステアリング操作に反応してくれた。
排気量1833ccの水平対向6気筒は低回転域から図太いトルクを発揮し、早めにシフトアップすれば低い回転を使っての余裕のクルージングとなる。
6速マニュアルと7速DCTが選べ、DCT仕様ではクラッチレバー操作が不要でシフトチェンジもバイク任せにできるから、ロングライドでは快適としか言いようがない。スイッチにてギヤは選べるから、エンブレを強く効かせたいときなども困ることはない。
さらにDCT仕様は、微速前進&後進モードも追加し取り回しも楽々。キングが死角をなくしたのだ。
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