Z900RSのオーバーヒート修理((株)ビップブラザーズの作業実績 2019/08/07)|バイクの整備・メンテナンス・修理店を探すなら【グーバイク(GooBike)】

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2019/08/07 19:43:03 更新Z900RSのオーバーヒート修理カワサキ Z900RS

作業実施日 2019/08/07

梅雨が明けたと思ったら連日の猛暑。そんな中Z900RSのお客様が当店より100kmくらい離れたところからお電話があり、最初は信号待ちしていたら結構な勢いでオイルが漏れ出したとの事で、電話を受けたこちらもびっくり!!しかし冷静になっていただき詳しく聞くとどうもそれはオイルじゃなくラジエター液ではないかと。間違えるのも無理が無いのはお客様はカワサキのオイル冴強を使用していたのでオイルも緑色だったからです。お客様は幸いにも任意保険のロードサービスが入っていたのでそちらで当店まで搬入していただくこととなりました。

当店に届いた状態ではリザーブタンクが空っぽで、ホース類にはどこも亀裂や緩みはありませんでした。なのでラジエター液を補充してエンジン始動してしばらく様子を見ると,水温計が上がってくると突然リザーブタンクのドレインホースから勢い良くラジエター液が噴出しました。「これではお客様も焦るだろうなぁ」と思いながらもそこは冷静に観察すると伝道ファンが回りません。

テスト順序からいけばファンモーターのテストのために車体に付いた状態でファンモーターの二極のカプラーを外して12ボルトの電気をかけてやりますが、やはり回りません。一発で答えにたどり着いたと安心し診断機をつなぐことも無くラジエターを外しファンモーターを外しました。未だ保障期間内なので保障で交換しますと伝えてもう一度ファンモーター単体にしてから12ボルトをかけます。すると何回かするとファンが回り始めました。(汗)何しろファンモーターは40284円もします。翌日カワサキに電話してファンモーターが回るようになってしまったが、それでもクレームでいけますかと確認を取ってから部品を発注しました。どうしてもモーターの性質上回らなかったモーターも外したりしているときの何らかの衝撃で回るようになってしまうこともあるという判断です。

とはいっても、交換して違いましたなんて事はまずいので。考えられるほかの箇所も点検します。インジェクション車の場合昔のサーもスイッチのように簡単な話じゃなく水温センサーからの出力電圧をECUが受け取って判断してファンを回します。なのでシリンダー後方にある水温センサーの抵抗と出力電圧をチェックします。その際大事なのは、インジェクション車の場合、今回のようにエアクリーナーボックスを外してメインスイッチを入れると吸気温センサーが外れているのエラーが点いてしまいます。センサー類は必ず接続した状態でイグニッションスイッチを入れましょう。それと右側のエンジンハンガーを外して作業するようにマニュアルにはあったのですが、手が入ったので水温センサーのカプラを外しましたが結局、出力電圧を測るための割り込み配線を作業してると結局、狭くて手が流血することになってしまいますのでちゃんとマニュアル通り遠回りでも外しましょう。

水温センサーの抵抗と出力電圧は正常だったので、ファンモーターを交換してラジエターを取り付けしてこんどはKVCSを接続してちゃんとした温度をみながら確認しました。水温が96度を超えてもファンが回らないのは焦りましたが100度に達したときに無事にファンが回り始めました。そうすると水温も95度まで下がってその繰り返しになります。もうラジエターから液が噴出することもなくなりました。新型のバイクにしては珍しいトラブルですが、金額を考えるとやはり新車を正規店で購入すると無償修理で済みますので良かったかなと思います。

対象車両情報
メーカー・ブランド
カワサキ
車種
Z900RS
作業実績タグ

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