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独断・早めに狙っておきたいバイクたち!!

規制過渡期いまだから・・・・・・
独断・早めに狙っておきたいバイクたち!!

バイクを取り巻く環境は、継続的に変化し続けてきた。そして今後も、変わっていく。
だからこそ、いま乗っておきたい車両を、今後の規制変更内容と合わせて考えてみたい。

今後も中古車は問題なく乗れる!

排ガスや騒音に関する新規制は、これまでと同じく、いずれも適用時期よりも以前に生産されたバイクは対象とならないので、中古車は従来どおりに公道で乗ることができる。また、規制適用時期は、販売ではなくあくまでメーカー生産ベースであることも留意しておきたい。

2018年以降はABS義務化も控えている!
新型車 2018年10月1日
継続生産車 2021年10月1日

排ガス規制の度重なる強化に加えて、日本では2018年10月からABSの義務化も控えている。欧州のほうがひと足早く導入されるので、大型車の大半は規制対応した状態で2018年を迎えそうだが、なんにせよ車体価格上昇につながるだろう。

※対象は50cc超の機種。125cc以下は前後連動ブレーキでも可
※一定条件を満たしたオフ車やトライアル車は除外
※ABSのオンオフ切り替えスイッチ装備はOK
※欧州は新型車が2016年から、継続生産車が2017年から適用

排ガス規制2020年にもっと厳しくなる!
一酸化炭素
(CO)
炭化水素
(HC)
窒素酸化物
(NOx)
規制値(g/km)※クラス3
ユーロ4・平成28年規制 1.14 0.3 0.09
ユーロ5(予定値) 1.0 0.1 0.06
低減率 ▲12% ▲41% ▲33%

欧州ではユーロ4が導入されたばかりだが、2020年からは新型車に対して次期排ガス規制となるユーロ5が適用される予定となっている。予定数値を見ると、現行ユーロ4よりも炭化水素と窒素酸化物の削減率が高い。大幅なコスト増やパワーダウンにつながる可能性も・・・・・・。

(いま新車・中古車狙っておきたいのは・・・・・・)

HONDA CBR600RR
新車価格●112万9680円〜 中古相場価格●46〜125万円
ここで注目したのは、生産終了が発表済みの国内仕様。今後、ユーロ4をクリアした欧州仕様が登場して、これが国内に入荷される可能性もあるが、その場合はフルパワーとなるはず。しかし現行国内版は、599cc水冷並列4気筒エンジンの最高出力が78馬力に抑えられていて、普通二輪免許からステップアップあるいは初めて本格的なバイクに乗るようなライダーにとって、速すぎないエントリーモデルとしても機能する。じつは貴重な存在かも!
ホンダ CBR600RR
ホンダ CBR600RRの中古車を探すホンダ CBR600RRの中古車を探すホンダ CBR600RRのカタログホンダ CBR600RRのカタログ
YAMAHA
ドラッグスター400クラシック
新車価格●82万2960円 中古相場価格●12〜65万円
現在のところ、ヤマハは国内ラインナップの生産終了モデルについて、これといった正式アナウンスをだしていないが、ドラッグスター400シリーズが搭載するのは、真正空冷にこだわったVツインエンジン。しかもその排気量は399ccで、日本独自のクラスでもある。ヤマハを代表するモデルとして存続する可能性もあるが、このまま消え去っても不思議ではない。ホンダとスズキも、400ccクラスのクルーザーの生産終了を発表済みだし・・・・・・。
ヤマハ ドラッグスター400クラシック
ヤマハ ドラッグスター400クラシックの中古車を探すヤマハ ドラッグスター400クラシックの中古車を探すヤマハ ドラッグスター400クラシックのカタログヤマハ ドラッグスター400クラシックのカタログ
SUZUKI GSR400ABS
新車価格●88万5600円 中古相場価格●26〜65万円
現在のところ、スズキはGSR400ABSの生産終了をアナウンスしていない。このクラスに残る希少な並列4気筒エンジン搭載車として、ホンダのCB400スーパーフォアシリーズと同様にぜひとも存続させてもらいたいが、ベースとなったGSR600が欧州ですでに廃版となっていることも含めて考えると、かなり厳しい状況かもしれない。存続されたとしても、すでに90万円近い車両価格が、さらに上がることは間違いない。高年式型に乗れる4気筒400として、早めに入手しておいて損がないモデルだろう。
スズキ GSR400ABS
スズキ GSR400の中古車を探すスズキ GSR400の中古車を探すスズキ GSR400のカタログスズキ GSR400のカタログ
HONDA FTR
新車価格●42万1200円 中古相場価格●10〜39万円
バイクの世界にフューエルインジェクションが激的に広がるきっかけとなった理由のひとつは、かつての環境規制強化。日本では、排ガスの平成18〜19年規制によりほぼ全機種がFI化されたが、そのときにキャブレターのまま規制に対応して周囲を驚かせたのが、FTRなどが搭載する223cc空冷単気筒エンジンだ。しかし、これらのエンジンを積むモデルは、すでに生産終了がアナウンスされている。キャブレターという古き時代の乗り味を、高年式車で楽しめる期間は、あとわずかかもしれない。
ホンダ FTR
ホンダ FTR223の中古車を探すホンダ FTR223の中古車を探すホンダ FTR223のカタログホンダ FTR223のカタログ

本格的なグローバル化によって規制強化だけど未来は明るい?

 排ガス規制の大幅な強化と、それにともなって国内メーカーの現行モデルが続々と生産終了となっていく様子に、「またか・・・・・・」と嘆いているライダーは少なくないだろう。
 しかし、この特集でお伝えしたように今回の新環境規制は、欧州との基準調和をより進めた結果でもあり、これまでのように厳しくなるばかりでなく、ユーザーにとって意外とメリットが生まれる内容でもある。
 例えば、この新規制は海外ブランドの輸入車にも適用されるので、欧州でユーロ4をクリアしたモデルは、ほぼ同じ仕様のまま日本でも販売できる。日本には馬力上限規制がないので、これは国内ブランド車でも同じだが、いわゆる欧州フルパワー仕様のスペックを、日本でも手軽に味わえるようになるに違いない。
 消えゆくモデルがあるというだけでなく、この1〜2年で日本のバイクラインナップはかつてない大変貌を遂げるはず。新たな時代のバイクライフを、積極的に楽しみたい。
ドゥカティ 959パニガーレ
2016年型としてデビューしたドゥカティの959パニガーレは、ユーロ4対応なので、欧州仕様と日本入荷版ともに同じデザインのマフラーを採用している。かつてのような規制に対応するためだけの追加マフラーではないので、ビジュアル的なまとまりがある。

中古車相場価格は、GooBike.com調べ。

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