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電子制御化されたベルト式CVTが増殖中! 多くのスクーターに採用されているベルト式CVTは、シンプルで、バイク用ATに向いた機構といえる。そのベルト式CVTは、ビッグスクーターを中心に多く採用され、最近では電子制御化されている。 ベルト式CVTの電子制御化による最大のメリットは、変速比を固定することで、エンジンの高回転をキープできるようになる点だろう。これは、加速力のアップだけでなく、エンブレの効きを増やす効果もあるのだ。 ![]() ![]() 進化を続けるフォルツァの電子制御CVT。現行型は、多彩な走行モードを選べるのが魅力。また、坂道やタンデム時の負荷を判別する機構の採用など、制御が超高性能なのもポイントだ。 変速モードは、無段変速が「D」と高回転型の「S」、擬似的に107速の自動変速を行なう「A」と高回転をキープする「S7」、そして7速の「マニュアル」から選べる。 とくにAおよびS7の制御が秀逸で、マニュアル操作しなくても、ストレスなく走りを楽しめる。 ![]() 現行型の高回転高出力型エンジンを生かすには、電子制御CVTは必須アイテム。選べる変速モードは、無段変速の「CVT」と有段的な「7速オートシフト」を基本に、それらの高回転を使用するモードが2つ、そしてマニュアルモードながらシフトアップのアシストを行なってくれる「7MTアシスト」の5つが用意される。スイッチをオンにしておくと、ブレーキとスロットルの操作のみで、どのモードでもシフトダウンができるのはスカイウェイブならではだ。 ![]() 基本的には無段変速で、状況に応じて有段的なシフトアップ&ダウンが楽しめるのがマジェスティだ。変速モードは、通常走行用の「ドライブ」、より高回転を使える「アシストT」、すばやいアクセル操作を行なうと大きくシフトダウンした後で有段的に加速する「アシストU」の3タイプ。左手でI-Sスイッチを押した場合も、有段的にシフトダウンする。いずれの状態からも、アクセル全閉でふたたび無段変速走行に戻る。 ![]() 電子制御CVT搭載でいち早く登場した本格派のオートマチックスポーツ ![]() ロードスポーツモデルのAT化に着手しているのは、なにも国内メーカーばかりではない。イタリアンブランドのアプリリアは、電子制御のベルト式CVTを使った本格的なVツインスポーツモデルを発売している。 エンジンのダイレクト感という点では、ホンダのDCTやヤマハのYCC-Sに一歩ゆずるが、車体は一般的なスポーツネイキッドとほぼ同様の構造なので、ビッグスクーターと比べればよりスポーティに操ることが可能だ。 変速モードは、3タイプの無段変速(ツーリング/スポーツ/レイン)と、擬似的に設けられたギアを任意で選択できる7速シーケンシャルモードから選べる。 スクーターとも、モーターサイクルとも、異なる乗り物だ。 ![]() ![]() ホンダ PCX ![]() ![]() タイのホンダで生産され、各国に輸出もされる世界戦略車。日本版は今年3月にデビュー。インジェクション仕様の124cc水冷4ストエンジンには、Vベルト式CVTが組み合わされ、アイドリングストップ機構も備える。前後輪は14インチ径だ。 ![]() スズキ アドレス V125S ![]() ![]() 124cc空冷4ストのインジェクションエンジンを搭載し、俊敏なシティコミューターとして活躍してきたのがアドレスV125。今夏、新型のSシリーズがデビュー。よりエッジが効いたデザインとなり、利便性を高める装備がさらに増えた。 将来はカブもCVTに? ※中古平均価格はGooBike.com 8月調べ
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