ATとフルMTはどう違う?
自動で変速またはクラッチ操作を行なってくれるモデルは、通常のマニュアルトランスミッション車と比べれば、より運転が簡単だ。
自動クラッチの機種なら、坂道発進で気を遣うことも少ないし、渋滞時だって左手の疲労が少なくて済む。さらに無段または自動で変速してくれるモデルなら、アクセルとブレーキの操作に集中したライディングを行なうことができる。「イージーライド」こそ、オートマ二輪車の大きな魅力だ。
エキスパートライダーのなかには、操る楽しさがないからと、AT車を敬遠するひともいる。でもいまのAT車には、マニュアル操作でのシフトチェンジができる機構を採用するなど、操る楽しさも、意外とあるのだ。
アクセル操作だけに集中できる スクーターの多くに採用される『CVT』
「CVT」とは「無段変速機」という意味の英語を略したもの。多くのスクーターが採用するCVTは、ベルト式と呼ばれるタイプだ。V型断面のベルトを使うため、Vベルト式無段変速機と呼ばれることもある。
一般的スポーツ車に用いられる『マニュアルトランスミッション』
クラッチを(一般的には左手レバーで)ライダーみずからが操作し、さらにギアセレクトをライダーが行なう。ライダーの思い通りに変速できる反面、常にシフト操作が必要だ。