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鼓動感と快適性を両立クルーザータイプが多く採用テイスティな特性の52度3バルブユニットホンダには90度以外にもうひとつ、熟成のV2ユニットがある。52度という狭角のVバンクで形成されるSOHC3バルブのそれは、83年に登場したNV400シリーズや、88年登場のスティード600に端を発する長寿ユニット。 現在は、その流れを汲む、シャドウはもちろん、DN-01にも採用されている。特徴的なのは吸気2/排気1というバルブレイアウト。これはホーク2にも採用された技術で高出力を得やすい。また位相クランクピンで、振動低減を図る技術も当初から採用していた。 エンジン特性の選択には、先のクランクピン位置を位相するか同軸にするかの工夫をモデルによって変える。この辺りの細やかさが、ホンダらしいこだわりを反映している部分である。
スティードの流れを受け継ぐシャドウシリーズの400ccモデルは、08年にインジェクション化された。それにともないブレーキシステムの位置、デュアルマフラー化、ライディングポジションなど、細部の見直しが行なわれている。
アメリカホンダで作られたVTXは、52度V2ながら1800ccという排気量を誇る。インジェクション、位相クランク、カップリングバランサーなど、ホンダの技術を集めたパワフルクルーザーは、豪快なダッシュとコントローラブルな性能を両立していた。 VT1300CX <ABS> ロングフォークカスタムを適正な価格で味わう 多くの人がVTの名前からイメージするのは、スポーツモデルだ。これは、圧倒的に売れたVT250Fの影響だが、海外では少々事情が異なる。とくに最近はホンダ製クルーザーを指す名前として認知されつつある。なかでも人気がVT1300CXだ。ロングフォークにストレッチタンクを標準装備し、米西海岸系カスタムをここまで意識した和製クルーザーはこれまでなかった。ハンドリングは極低速で若干切れ込みを見せるが、その他にクセらしいものもなく、ロングフォークにしてはかなり乗りやすい。 エンジンは水冷1300ccのバランサー装備で、日本仕様はエアクリーナーボックスにバタフライバルブを設け吸入空気量を制御。振動は抑えられ、鼓動感だけを抽出したジェントルな乗り味を持つ。
シャドウ750のパワーユニットを使うVT750Sは、穏やかながらコントロール性に優れたハンドリングと必要十分なバンク角で、コーナリングも楽しめるロードスポーツ。トルクフルなエンジンは、のんびり走ればドコドコと、回せばスムーズな回転と押し出しの力強さを体感できる。華美な装備を省いた、シンプルでお手頃価格のベーシックモデルである。
「新しいモーターサイクルを」という想いから作られたスポーツクルーザー。オートマチックトランスミッションHFTは、走行モードをドライブ/スポーツ/6速マニュアルから選べ、クラッチ操作なしで走りを楽しめる。エンジンは680cc水冷V2。スクーターとは異なり、ATユニットをクランクケース内に収めているのが特徴だ。
SOHCながら4バルブヘッドを搭載するNT700Vドゥービル。前後17インチ、工具不要で5段階調整可能なウインドスクリーン、大型パニアを標準装備。現行の輸出専用モデルだが、充実した装備のわりに手頃な価格設定ということで、逆輸入車が秘かな人気になっている。 ※中古平均価格はGooBike.com 6月調べ :発売年:エンジン:排気量:ボアストローク:最高出力:最大トルク:全長×全幅×全高:シート高 |
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