高性能じゃないけれど走ればこれだけで十分

「最近のオートバイは、無駄な装備が多すぎだ」そういう人は多い。そこで基本に立ち返り、過剰な装備を排除したのがここに並んだクラシックというカテゴリー。シンプルで必要最低限の装備しか持っていないけれど、だからこそ、美しいスタイルが生まれる。
クラシックといっても、その実力はやはり最新モデル。足まわりやブレーキの性能に妥協はない。動力性能にしても、単気筒、ツインのトルクを生かし、実用域での加速は力強い。しなやかなフレームや大径のバイアスタイヤが生み出すハンドリングは趣があって、ノンビリ走っていてもバイクを操っている感じがして楽しい。
スポーツバイクに比べて不利なのは、高速の巡航。カウルもないしエンジンは高回転を維持しようとすると苦しそうにまわる。だけど、そんなのは割り切ってのんびり走ればいいだけのこと。もちろんクルマの流れに乗って走るレベルなら、まったく問題ない。
このクラスのロングセラーSRは30年近く発売されているだけに、中古車の程度もピンキリ。
年式によってエンジンやブレーキ、サスペンションなど重要な部分の仕様が異なるので、中古車を購入する場合は、そのあたりも良く調べておきたい。
クラシックっていうのは、シンプルかつカジュアルなタウンウエアみたいなもの。サラリと着こなすと(乗りこなすと)、これがお洒落で格好いいんだなあ。

ホンダCB400SS
- 最高出力:21Kw(29PS)/7000rpm
- 最大トルク:31Nm(3.2Kgm)/5500rpm
- 車両重量:159s
- 新車価格:51万3450円〜
- 発売日:07年10月
ホンダのクラシックは、元気の良いエンジンが特徴。レトロな外観に似合わない鋭い走りをする。ハンドリングも軽快でシャープ。クラシックでもスポーツしたいならこのマシンを選ぶべし。