日本国内だけの排気量とカテゴリー

ミドルクラスで、もっともバリエーションに富んでいるのがネイキッドのカテゴリー。国産4メーカーだけでなく、逆輸入車や外車までそろっていて、とってもにぎやかだ。それはつまり、魅力的なマシンが多いってことでもある。
ネイキッドっていうと、教習所でも見かけるから、乗りやすいマシンの代名詞みたいに思っている読者も多いかもしれない。これがとんでもない間違い。たしかに乗りやすいことは事実なんだけれど、どのマシンもポテンシャルの高さは、エキスパートライダーが乗っても、十分に納得できるレベルにある。
日本では90年代、ネイキッドレースが盛んだったから、ネイキッドもサーキットを走るために進化した。今残っているマシンもほとんどが、その当時の血を色濃く受け継いでいる。おまけにカスタムパーツ、チューニングパーツも豊富だから、ポイントを押さえたいじりかたをしてやると、これが面白いくらい性格を変えてくれる。
突き詰めていくと、とっても奥が深い。もちろん毎日の通勤、通学にも使えるし、ロングツーリングだって余裕でこなす。信頼性も高いから長く乗り続けることもできる。
中古車市場でもタマ数が多いだけに気に入ったマシンを探すのも容易。ネイキッドのポジションとミドルクラスのエンジン、車体の組み合わせっていうのは、まさに日本での使い方にジャストフィット。愛車選びでどれにするか迷ったら、ネイキッドから選べば、まず大外しすることはないはずだ!

スズキインパルス400
- 最高出力:39Kw(53PS)/11000rpm
- 最大トルク:37Nm(3.8Kgm)/9500rpm
- 車両重量:177s
- 新車価格:66万450円
- 発売日:08年1月
とっても素直で安定したハンドリングで、今でもファンが多いのがこのインパルス。ロングストロークのため、ミドルクラスとしては力強いエンジンのトルク感を楽しむことができる。

ホンダCB400スーパーフォア
- 最高出力:39Kw(53PS)/10500rpm
- 最大トルク:38Nm(3.9Kgm)/9500rp
- 車両重量:194s
- 新車価格:71万9250円〜
- 発売日:07年12月
400ネイキッドのいちばん人気といえば、今も昔もCB400SF。動力性能、完成度の高さ、どれをとっても一級品。最新型はインジェクション。エンジンはハイパーVTECを装備している。

カワサキゼファーχ
- 最高出力:39Kw(53PS)/11500rpm
- 最大トルク:35Nm(3.6Kgm)/9000rpm
- 車両重量:186s
- 新車価格:63万5250円
- 発売日:07年12月
ネイキッドブームの火付け役となったのがゼファー。落ち着いたデザインは今も魅力的。だれもがあこがれたカワサキ空冷マルチのフィーリングをミドルクラスで味わえる唯一のマシン。

カワサキZRX-U
- 最高出力:39Kw(53PS)/11500rpm
- 最大トルク:37Nm(3.8Kgm)/9000rpm
- 車両重量:186s
- 新車価格:66万450円〜
- 発売日:07年12月
カワサキは水冷のビックバイクにもファンが多い。ZRXは、そんな兄貴分のフィーリングを受け継いだ。どっしりしたハンドリングと迫力あるスタイルでライダーを魅了する。

ドゥカティモンスター M400
- 最高出力:32.4Kw(44PS)/10500rpm
- 最大トルク:34.3Nm(3.5Kgm)/8750rpm
- 車両重量:168s
- 新車価格:86万円(発売当時)
- 発売日:07モデル
数少ない中型免許で乗れるドゥカティ。空冷のLツインは歯切れの良い排気音でマシンを加速させる。そして何よりもその艶っぽいデザイン。日本車にはない満足感を与えてくれる1台。

ヤマハXJR400R
- 最高出力:39Kw(53PS)/11000rpm
- 最大トルク:35Nm(3.6Kgm)/9500rpm
- 車両重量:177s
- 新車価格:66万2250円
- 発売日:07年1月
ヤマハらしい上品なデザインの車体に空冷エンジンを搭載。けれどパフォーマンスは水冷にまったく引けを取らない。ソフトな乗り心地で街乗りやツーリングではとても扱いやすい。

スズキGSR600A
- 72Kw(PS)/12000rpm
- --Nm(--Kgm)/--rpm
- 車両重量:188s
- 新車価格:98万7000円
- 発売日:08モデル
ヨーロッパの大人気モデル。スーパースポーツGSX-R600ベースのエンジンとアルミフレームの車体でコーナーでも直線でもリッターマシンを追いかけるパフォーマンスを発揮する。