2020/02/10 20:02:31 更新インジェクション車のFIランプの点灯のケースについて。カワサキ Ninja ZX-10R

お客様からよく質問があるのがインジェクション車のFIランプの点灯の事ですが「コンピューターは解んないよね〜!」と言われますがそれほど恐れることはありません。当然4輪車はすべてがインジェクションですし、これから発売されるバイクも、もうキャブレターという事もないでしょうから、アレルギーを無くすことから始めましょう。 まずFIランプが点いたらその前に何があったかよく考えましょう。①点灯していてもエンジンは普通に始動していて問題はないのか?②メインスイッチを入れなおすと消えるのか?③ランプが点く前に何かメンテナンスで取り外しを行ったか?その辺をよく聞き取ると原因がわかることがあります。

最近の車両は、ランプが点いてその原因を修理しても履歴を診断機で消さないと消えません。しかし今回の04モデルの10Rのような古い車両だと診断機がなくても自己診断モードでFIランプの点滅回数で異常個所が解るという事もできます。今回は診断機で確認したところ排気バルブのアクチュエーターの断線、もしくは作動不良という事でした。 実際に見てみると本来メインスイッチを入れると作動点検のために左右に作動するのがしません。 じゃあアクチュエーター交換!?と早合点しないでアクチュエーターを作動させる電源が来ているかを確認します。これを確認しないと新品に交換してもそこまでの電源が来てなくては作動しません。今回は入力の電源は確認したのでアクチュエーターの不良という事で交換となります。 但しそうはいってもアクチュエーターが壊れた原因が単純に劣化によるものなのか、排気バルブが固着して回らなくて壊れたのかも見なければなりません。


過去の修理でこのエラーが多いのはお客様が自分でマフラーを社外品に交換した際にモーターのプーリーからワイヤーを外すときにドライバーなどでこじって外すとアクチュエーターの回転がスタートする位置がずれてエラーが点くことがよくあります。 そのように新しい車両でエラーが出る場合はほとんどがお客様が何かの交換や取り外した際に各アクチュエーターを壊してしまうか、または外した状態でメインスイッチを入れてエラーが出てしまうことが多いのでご自分でメンテナンスする際は気を付けましょう。
対象車両情報
- メーカー・ブランド
- カワサキ