エントリーモデルとしても複数台所有の1台にも!
日本国内における二輪新車国内総需要は、99年に100万台を割って以降も下落を続け、近年は40万台ラインを死守するカタチで推移してきた。日本自動車工業会が16年3月に発表したデータによると、15年度の二輪車国内総需要は前年比95.5%の40万3000台と見込まれている。
しかし、この数字に大きな影響を与えているのは、全体の半数近くを占める原付一種クラスの落ち込み。じつは、それ以外のクラスはすべて、前年度比を上回っているのだ。
この中で、排気量125cc超〜250cc以下の軽二輪クラスは、前年度比104.1%と見込まれている。さらに16年度の需要見込みに関しても、消費税率引き上げによる駆け込み需要の影響があると想定されていた段階でのデータながら、前年度比101.9%と予想されている。
当然ながら、新車の販売台数が多ければ、将来的に中古車も豊富となるわけで、これはどちらを好むユーザーにとっても喜ばしいことである。
では、なぜこのクラスが好調な販売台数を記録しているのだろう?
その理由については、次ページ以降で順次紐解いていくが、最初に結論を書いてしまうなら「幅広いユーザーの好みや条件に合うから」という点が大きい。免許の制約やコストの縛り、あるいはライディングスキルといった、ユーザー側の条件に対応しやすく、しかもこのクラスは、車種のバリエーションが豊富。つまり「自分にベストマッチな1台」に出会える可能性が高いのだ!