最新型の電子制御か、
小排気量の優しさか。
いまからサーキットデビューするなら、その愛車候補選びにはふたつのお薦めがある。
ひとつは、最新型のリッタースーパースポーツを選ぶというもの。こう聞くと、「そんなハイパワーで難しいもの、乗れるわけがない!」と思うかもしれないが、15年型以降のヤマハYZFーR1や16年型のカワサキ・ニンジャZXー10Rをはじめとする最新モデルには、6軸の加速度を測定するセンサーと、この解析データを活用するトラクションコントロール機構などの電子デバイスが満載されていて、ライダーのミスをカバーしてくれる傾向にある。乗りやすさも追求されていて、出力はすさまじいが、意外なほど初心者向け要素も多いのだ。
一方で、250ccクラスを中心としたローパワーモデルを選び、速すぎないスピードのなかでサーキット走行の基礎を学んでいくという選択肢もある。こちらは、多くの先人たちが歩んできた道のりだが、車体だけでなくタイヤやオイルといった消耗品にかかる費用も少なく抑えられるというメリットもある。
なお、ネイキッドやハイパースポーツ系などにも、サーキットを楽しめる機種がある。