特定のバイクがプレミア化する理由のひとつには、骨とう品などと同じく、
「希少性」ということが挙げられる。新車販売時に市場へと出回った数が少なければ、
当然ながら中古車の数も少なくなり、これによって価格は高騰するのだ!
バイクに限らず、一般的な市場の原理として、需要が供給を上回ればモノの価格は上昇する傾向にある。つまりバイクの中古車も、市場に出回る数が少ないことでプレミア化する可能性が高くなる。もちろんこれは、必ずしもということではない。レアな車両であっても、それを欲しいと思うライダーの数も少なければ、高騰の理由にはならないからだ。そして、中古車の数が少なくなる理由には、「新車販売から年数が経過して現存する車両が減少した」という以外に、「そもそも新車の販売台数が少なかった」という要素もある。新車販売台数が少なかった理由は、下に挙げたようなものが一般的。逆に、いまからこういう機種を狙っておくと、いずれプレミア化するかも!?
市販車レースのホモロゲーション(市販車としての承認)を獲得するために少量生産された機種や
特別記念車などとして限定生産されたモデルは、プレミア化することがとても多いのだ!
- 中古平均価格◎43.3万円
- スーパーバイクのレースベース車として、89年に国内限定500台で発売された749cc水冷並列4気筒車。チタンコンロッドを装備。「OW01」の社内呼称も有名。
- 中古平均価格◎260.0万円
- 94年に発売され、国内販売は限定500台、価格は200万円だった。スーパーバイクレースへの参戦を前提とした、749cc水冷V型4気筒エンジンの高性能モデルだ。
車体色や装備によって人気が偏ることで、供給数が減少してプレミア化につながることもある。
シリーズ全体の販売台数が少ない中でこの現象が起こると、超高値になることも・・・。
- 中古平均価格◎43.5万円
- 90〜00年代に活躍した399cc水冷並列4気筒シリーズ。丸目一灯の「II」よりビキニカウル仕様、中でもライムグリーンが高値の傾向(流通数はまだ多め)。
- 中古平均価格◎57.8万円
- 249cc水冷2ストVツインを搭載した90年代NSRの中でも、全調整式サスや乾式クラッチ、マグ合金ホイールを備え、レプリカカラーをまとうSPは高人気だ。
当時は不人気だったり、規制や制度の変更タイミングによって図らずも短命に終わったりした機種は
当然ながら中古車として後に出回る数も少なく、プレミア化しやすい。
- 中古平均価格◎67.1万円
- 408cc空冷並列4気筒エンジンを搭載して、74年に新発売。翌年、免許制度の改正で中型限定が設定され、対応策として398cc化されたため、初期型は貴重。