販売台数から見た14年上半期の新車人気ランキングトップ3 |
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- ヤマハの新コミューターを
他社ロードスポーツが追う
- 二輪車新聞のまとめによると、軽二輪クラスで14年上半期の機種別全国販売台数トップとなったのはヤマハのマフェスティS。13年10月末に投入され、2ヵ月で2187台を売って年間6位に喰いこんだが、勢いをそのままにこの上半期はトップに躍り出た。セカンドバイクにも最適なATコミューターとあって、多くの人から支持を集めている。
これを追うのが、2位のカワサキ・ニンジャ250、3位のGSR250というMTロードスポーツ勢。ちなみに4位にはホンダ・CBR250Rが入っていて、各社を代表するこのクラスのスポーツ系が並んだことになる。ただし、マジェスティはニンジャに1600台以上の差をつけ、トップ独走といった様子。ニンジャとGSRFの差は約800台だ。
- 1位のヤマハ マジェスティSは4332台を記録。カワサキ・ニンジャ250が2669台で2位だった。スズキ・GSR250は、4位を348台引き離した1831台で3位。下半期は、5月に全面刷新されたホンダ・PCX150の動向が気になる。
- トップのホンダCB400スーパーフォア/スーパーボルドールは、1263台という14年上半期の販売台数。2位のカワサキ・ニンジャ400が1085台、3位となったホンダのCBR400R/CB400F/400Xが973台という結果になった。
- 安定のホンダ4発を筆頭に
スポーツ系の御三家が並ぶ
- 二輪車新聞によると、小型二輪のうち251~400ccクラスの14年上半期販売台数は、全メーカー合計で6545台となり、前年同期比で6.9%アップとなる2年連続増となった。4メーカーでは、ヤマハとスズキが17%の減少だが、ホンダが微増、カワサキが2割増、外国車が大幅増という結果になった。
機種別の販売台数を見てみると、トップに輝いたのは、これで13年連続上半期首位となるホンダのCB400スーパーフォア/スーパーボルドールシリーズ。超安定人気だ。
2位となったのは、昨年12月に投入されたカワサキの新型ニンジャ400。大幅なスタイル刷新などで人気を集め、カラーリング以外にバリエーションがない単体機種ながら上位に喰いこむことに成功した。
3位は、昨年の春に導入された、並列2気筒エンジン搭載シリーズとなるホンダのCBR400R/CB400F/400X。わずかに4桁販売台数に届かなかったが、4位のヤマハ・SR400を293台も引き離してポジションを確保した。
このクラスで外国車が上位に入ることはめったにないが、539台の5位にはKTMの390デュークが入っている。下半期は、こちらがトップ3にどこまで迫るかにも、注目が集まりそうである。
- トップのヤマハ・MT-09/ABSは1646台、2位に輝いた同じくヤマハのボルト/Rスペックが1320台、3位となったハーレーダビッドソンのスポーツスター1200シリーズが1179台を販売。ヤマハが新型2機種で攻勢をかけた!
- 大好調のヤマハ2機種を
前年比倍増で追うH-D
- 小型二輪のうち、大型二輪免許が必要なオーバー400ccクラスは、14年上半期の合計販売台数が3万1129台で、前年同期比では3951台の大幅増となった。データをまとめている二輪車新聞によると、上半期で3万台を超えるのは、リーマンショック前となる07年以来7年ぶりとのことだ。
その中で、機種別のトップに輝いたのがヤマハのMT-09/ABS。846cc並列3気筒エンジンを搭載したスポーツネイキッドで、今年4月に発売開始。メーカーでは、当初の国内年間販売台数を1500台と見込んでいたが、これをわずか3ヵ月で上回ったことになる。
続く2位に入ったのもヤマハ。昨年12月(ABS仕様は今年1月)に発売となった新型空冷Vツインクルーザーのボルト/Rスペックだ。
そして3位には、クルーザーの本家であるハーレーダビッドソンから、スポーツスター1200シリーズが喰いこんだ。こちらは、前年同期比で倍以上の販売台数。同じくH-Dの中では価格帯が低めで台数が伸びやすいスポーツスター883シリーズ(8位)を、400台以上も引き離しての総合3位入賞である。
さて、好調が際立つヤマハは、8月には689cc並列2気筒エンジンのMT-07/ABSを発売した。スタンダードで約70万円という低価格も実現していることを考えると、こちらもトップ3に加わってくる可能性が高い。下半期は、ヤマハのトップ3独占もあり得るぞ!
- メーカー別の国内出荷台数では・・・
- 14年上半期のメーカー&クラス別国内二輪車出荷台数は以下のとおり。13年上半期の4メーカー合計は20万5101台だったが、14年はそれを超えた。とくに躍進をみせたのはヤマハとカワサキ。いずれも、全クラスで前年同期比を大きく上回る。ヤマハは、マジェスティSの導入で軽二輪クラスが前年同期比で約139%増、MT-09とボルトの好調で小型二輪クラスでは同129%アップを果たした。

- ※記事中の販売台数は、二輪車新聞より
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