大排気量に拘らず中庸こそ最良の選択

　せっかく大型二輪免許を取ったから･･････。むかし苦労して限定解除したからどうせなら･･････。その程度の理由で身の丈や用途に合っていないリッターバイクやら、とんがったスーパースポーツを選んでいませんか？1000ccクラスはパワーがあって速過ぎるし、スーパースポーツは前傾がきつい。かと言って、ツアラーは大きくて重い。
　何台も所有できる余裕があるならともかく、1台だけ「乗りやすいバイク」を選ぶとするなら。そんな基準で選んだ6台のポイントは、�@排気量に拘らない、�Aマイルドなエンジン特性とハンドリングの二つ。
　「万人向き」ってバイク業界だとあんまりほめ言葉になってない気がするけど、本当にそうでしょうか？600ccから850ccもあれば、パワーは十分。クセなく気を使わずに乗れるバイクこそが「乗りやすい」のであり、アグレッシブに乗りたいときは、ライダーの要求に応えられる必要十分の排気量やパワーがあればそれでいい。それを使うも隠すも乗り手次第なのです。
　これらを満たす大型サイズのバイクを選んでみたら、意外にも国産車に輸入車、ネイキッドにフルカウル、マニュアル車もオートマも、最新型からビンテージ風まで、と、千差万別、バラエティに富んだチョイスとなりました。

	小林　ゆきさん こばやし　ゆき
	横浜生まれ、横浜育ちのニンジャ乗り。クラブマン誌編集を経てフリーランスに。自らロードレースを嗜むほか、マン島TTレースは通い続けて16年とライフワークになっている。（身長161cm、体重50kg）