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匠の技の結晶 カワサキ 4気筒エンジン

歴史を変える宿命を持つ!?カワサキの直列4気筒シリーズ

カワサキ Z2

Z2

カワサキ Z2  平均価格80〜200万円over

Z1の国内仕様として登場した750RS。Z2との呼び名でも親しまれ、今でも人気が高い。初期モデルはプレミア化している。

 国産メーカーの中でも熱狂的とも言えるファンの多いカワサキ。昔から硬派なイメージで人気を博してきたカワサキのフラッグシップも、やはり直4エンジン搭載車なのだ。70年代を代表する世界的な名車Zシリーズをはじめ、80年代には水冷エンジンのニンジャシリーズ、90年代にはZZRシリーズと、カワサキのフラッグシップ=直4搭載モデルには、常に『市販車世界最速』にチャレンジする、そんな宿命が付きまとう。
 事実、空冷Zの時代からZZRに至るまで時代をリードする最速バイクを販売し続けてきたカワサキ。どの時代の車両を振り返ってみても、独特のパワー感や迫力のスタイルがそこにあるのだ。テールカウルをいち早く採用して、バイクのデザインを大きく変えたZ900や、Z750。直線基調のたくましいデザインで男カワサキを印象付けた角Zとも言われる80年代前後のZ1000系の車両。大型カウルを身に付け、そのネーミングともあいまって世界中で大ヒットしたGPZ900Rに代表されるニンジャシリーズ。最高速度300km/hを現実のものとしてしまったZZR1100、そして現行のZXシリーズとそのどれもが強烈な印象と共に各世代のライダーの脳裏に刻まれている。
 二輪メーカーの中で唯一、巨大な重化学工業を会社の母体として持つカワサキ。もしかすると航空機や船舶、重機なども造るメーカーとしてのスタンスに心惹かれる人も多いのかもしれない。

カワサキの名機 丈夫なことでも有名なZのエンジン

OHCのホンダCBに対抗するべく、DOHCを採用したカワサキZ。登場と同時に世界最速の称号を手にした。現代でも十分通用するカワサキの名機である。

後の排気量拡大も視野に入れた設計だったため、丈夫なことでも有名なZのエンジン。今でも世界中でチューニングされ続けている名機である。

歴代カワサキ空冷ネイキッドを探す

カワサキ ゼファー 400

ZEPHYR 400

カワサキ ゼファー 400 平均価格36.3万円

ネイキッドブーム立役者といえる名車。現在市場で流通するのは4バルブエンジンのゼファーχが中心で、2バルブのゼファーは少なめだ。

カワサキ ゼファー 750

ZEPHYR 750

カワサキ ゼファー 750 平均価格54.8万円

生産終了後も高い人気を誇る一台。750ccのエンジンのルーツはZ2ではなくZ650系だ。一時のプレミア価格も落ち着き、少し買いやすくなったかも。

カワサキ Z1000MK2

Z1000MK2

カワサキ Z1000MK2
 平均価格166.9万円

ここ数年で相場価格が劇的に上昇してしまったのが角Z代表格のZ1000MK2だ。カスタムベースとしても人気だが、最近ではノーマルスタイルもアツい。

カワサキ ゼファー1100

ZEPHYR1100

カワサキ ゼファー1100
 平均価格67.4万円

ゼファーシリーズ最高峰の1100。車体はかなり大柄だが、以前からカスタムベースとしても需要がある。スポークホイール仕様のRSも存在する。

カワサキ Z1000R

Z1000R

カワサキ Z1000R
 平均価格172.2万円

ローソンレプリカとしても知られる車両。初期型のR1は昔からコレクターズアイテムだが、近年では後期型R2も価格上昇中。80年代の空冷Zならコレ。

直4車両は選び放題!

 ホンダと並び直4エンジン車に力を入れてきたカワサキ。70年代車からカウントすると、そのモデルの数はまさに膨大のひとこと。ホンダCB以上にラインアップが豊富である。レーサーレプリカブーム時代に生まれたZXR250、それをベースとするバリオスを除けば、そのほとんどが400ccクラス以上の直4モデルなのだ。
 しかし、日本だけでなく、世界的にも人気のある車両の多いカワサキ。特に70年代車となると、もはやプレミアと呼べるほど価格が高騰している。Z1やZ2、Z1000MK2などは、100万円以下の車両を探すことが困難なほど。アフターパーツやチューニングパーツは豊富なため、維持する苦労は少ないかもしれないが、オーナーになるための第一歩を踏み出しにくい価格という点は肝に銘じておくべきだろう。
 一方、80年代車となるとより現実的な価格帯の車両が増えてくる。中でも900ccニンジャシリーズは最近まで新車が売られていたこともあって、価格としては非常にこなれているといえる。逆に80年代後半のZXRなどレーサーレプリカ系の方が納得のいくタマを探すには苦労するかもしれない。また、ZZRシリーズに繋がるZX-10などの『かつての世界最速車』も手頃な値段だ。
 それ以降の年代に関しては特にゼファーシリーズの人気が高いといえる。400cc、750cc、1100ccと排気量もバリエーションがあり、形を変えずに長く作られたこともあってタマは豊富。ゼファー生産中止直後のプレミアも落ち着きつつある今が狙い目かもしれない。
 スーパースポーツ系を狙うなら、90年代後半のZXシリーズだろう。タマ数はそんなに豊富ではないが、現行車にも見劣りしない性能と装備は、買い得度はきわめて高いといえるだろう。
 カワサキの直4はシリーズ、年代でキャラがハッキリしているので、個性的な車両をチョイスするのもアリ! なのだ。

水冷マシンを探す

カワサキ ZZR1100

ZZR1100

カワサキ ZZR1100 平均価格47.3万円

300km/hオーバーの世界を身近にしたZZR1100は当時の世界最速バイクだ。年式によりC・D型が存在するが、選ぶなら写真のD型が良いだろう。

カワサキ GPZ900R

GPZ900R

カワサキ GPZ900R 平均価格56.6万円

84年に新開発の水冷エンジンを搭載して登場したニンジャ。2003年まで作られた息の長いモデルのため市場でのタマ数も非常に豊富だ。

カワサキ ZZR1400

ZZR1400

カワサキ ZZR1400
 平均価格118.6万円

ZZR1100以降、ツアラー色を強めていたシリーズだが、1400ccとなって登場したZZRは、スズキ隼の対抗馬としてメガスポーツ市場で人気の一台。

カワサキ ZRX1100

ZRX1100

カワサキ ZRX1100
 平均価格50.2万円

ZZR1100のエンジンをベースにして登場したのがZRX1100だ。後のZRX1200と比べると、平均相場が20万円近く低いため、買い得な車両といえる。

カワサキ ZX-10R

ZX-10R

カワサキ ZX-10R
 平均価格98.8万円

最新型が発表されたばかりだが、10年モデルの新車もまだ市場に残っているため、平均相場は高め。2、3年落ちの低走行車が狙い目といえるだろう。

※価格は全てGooBike調べ

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