昨年、ヨーロッパで発売されたXJ6Nは、日常のアシ代わりにも使える手軽さがあって、そうやって使うこと自体がうれしく、また気が向けばあらゆる道でスポーツして遊べることを身上に開発されたモデル。
その乗り味は、一言で言えば従順。まず発進すると、エンジンの優しいレスポンスにホッとする。それと同時に、中速域のコントロール性にワクワクしてくる。スロットルを戻してもスムーズに減速、停止したときもマシンはピタリと安定していて、ストレスがない。
そのレスポンスに呼応して、ステアリングもスムーズに応えてくれるから、Uターンさえも楽しくなってくる。街なかを走っていても、サスの動きや車体のしなりが伝わり、マシンの表情は豊か。ワインディングを攻めても不満がないどころか、とにかく楽しい。
高性能&大型化したことで、最近のバイクが忘れてしまった『バイク本来の魅力や楽しさ』。XJ6Nには、それがギッシリ詰め込まれている。