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インポートモデル スーパースポーツ

個性豊かなエンジンと、魅惑のハンドリング

BMW S1000RR


すでにWSB参戦を始めたあのBMWのニューウェポン

 ツーリスティックなモデルを供給してきたBMWだが、ここへ来てスーパースポーツを発表。市販を待たず、09年からWSBへのワークス参戦を開始している。
 並列4気筒エンジンをアルミツインスパーフレームに搭載するという構成は国産車と見紛うばかりだが、クラス最ショートストロークでφ80というビッグボアを採用。タコメーターのレッドゾーンも1万4000回転からで、現時点では未知数ながら、かなりの高回転高出力型ではないかと思われる。
 11月末には市販の公道バージョンに試乗予定なので、その時に詳しくお伝えしよう。


BMW S1000RR

SPECIFICATIONS

エ: 水冷並列4気筒DOHC4バルブ

排: 999cc

ボ: 80.0×49.7mm

出: 142Kw(193ps)/1万3000rpm

ト: 112Nm(11.4kgm)/9750rpm

全: 2056×826×1138mm

タ: F:120/70ZR17 R:190/55ZR17

シ: 820mm

重: 187kg

燃: 17.5L

価: 未定



BMW S1000RR BMW S1000RR BMW S1000RR
マフラーも国産車に倣い、右下出しのショートタイプとし、スイングアームも右側を湾曲させ、マフラーとの干渉を避けている。
 
フロントフォークはφ46の大径倒立型で、ボトムに圧側バルブと調整機構を備える。キャリパーはブレンボのラジアルマウント式。
 
超ショートストロークから、193馬力を発揮。右サイドカムチェーンで、主要3軸を3角形に配置するレイアウトは日本車的でもある。

狙い目は?K1200S

BMW K1200S

ドイツのニュルで8分切り2.8秒で100km/hに達する!?

06年から国内販売を開始。大きく前傾した並列4気筒エンジンが特徴で高速安定性も高い。ニュルブルクリンクのオールドコースを7分57秒で駆け抜ける。

中古平均価格:159万1000円


KTM RC8


KTM RC8

好敵手となる高性能ぶりながら走りはカフェレーサー風の味わい

 オフロードで実績を残してきたKTMは、08年にRC8というスーパースポーツを放ち、今や総合スポーツバイクメーカーと呼べる存在。
 そのRC8の水冷Vツインをトラス状フレームに搭載するという構成はドゥカティに近く、性能的にも遜色のない水準に達している。
 しかし、RC8は他のスーパースポーツとは、一味違った乗り物である。低めのシートに対して、ハンドルは高めで、燃料タンクはやや大柄。エンジンの鼓動は、スムーズさの中に趣きがあって、どこかのどかさもある。ちょっと昔のカフェレーサーを思い出させくれるのだ。


KTM RC8

SPECIFICATIONS

エ: 水冷V型2気筒DOHC4バルブ

排: 1149cc

ボ: 103.0×69.0mm

出: 72Kw(98ps)/6500rpm

ト: 106Nm(10.8kgm)/6500rpm

全: 2055×814×1155mm

タ: F:120/70ZR17 R:190/55ZR17

シ: 825mm

重: 184kg(燃料含まず)

燃: 16.5L

価: 203万7000円



KTM RC8 KTM RC8 KTM RC8
リヤサスのリンクは、ドゥカの1198にも似た方式。ロッド上側に偏心カラーを設置、ロッド長を7mm延ばし、車高を18mmを高めることが可能。
 
フロントキャリパーはブレンボのラジアルマウント・モノブロック4ポット式。フロントフォークはKTMグループのWP製である。
 
Vツインエンジンはシリンダ挟み角75度。カム駆動はチェーン式。バランサーはVバンク間に加えエンジン下部にも設ける2軸式だ。



APRILIA RSV4


構成はV4のモトGPマシン的で走りもサーキット指向が明確

 09年からWSBに参戦を開始し、序盤から上位の常連となったRSV4。サーキット性能に特化した素性の良さからも、そのことが頷ける。
 ハンドリングは、寝かし込みの余韻が残ることもなく、切り返しの引き起こしも軽快。
 エンジンにも尖った印象はなく、非力に思える4000回転からでも、トラクションを感じ、それなりに着いてくる。高回転型だが、パワー感よりも、広範囲にトルク感を感じさせ、ハンドリングともどもパラレル4とは異なるら しさがある。
 小柄なライダーにはライポジが気になるものの、全てにおいてスムーズさが印象的だ。


APRILIA RSV4

SPECIFICATIONS

エ: 水冷V型4気筒DOHC4バルブ

排: 999.6cc

ボ: 78.0×52.3mm

出: 132.4Kw(180ps)/1万2500rpm

ト: 115Nm(11.5kgm)/1万rpm

全: 2040×735×1120mm

タ: F:120/70ZR17 R:190/55ZR17

シ: 845mm

重: 179kg(乾燥)

燃: 17L

価: 238万円



APRILIA RSV4 APRILIA RSV4 APRILIA RSV4
エキゾーストは4-2-1方式の右1本出し。スイングアームは鋳造製のピボット部とパネル材によるアーム部を組み合わせたもの。
 
キャリパーはブレンボレーシングのラジアルマウント式モノブロック。ディスク径はφ320だ。Fフォークはオーリンズである。
 
V2よりも背が低く、直4よりも幅狭なV4を採用。そして、車体全体のマスを集中化するため、Vバンクを65度に変更している。

狙い目は?RSV mille R

RSV mille R

高い前輪荷重をかせぐべく60度Vツインエンジンを搭載

04年まで販売。60度Vツインにすることで、前輪荷重をかせぎつつロングスイングアームも可能にした。狭角Vツインの振動を打ち消すために2軸バランサーを採用する。

中古平均価格:98万3000円


DUCATI 1198


WSBタイトル車たるを主張するドゥカティのフラッグシップ

 1098から排気量が拡大され、より高性能になった1198だが、電子制御の進歩もあって、エンジンのレスポンスに唐突さはなく、トルクカーブもスムーズ。むしろ扱いやすくなった。
 また、トラスフレームによるドゥカらしい切れのあるハンドリングも洗練され、乗りやすく、寛容になっている。
 トラクションコントロールシステムは、ライダーに作動を感じさせずにスライドを抑え、怒涛の高性能をマイルドな印象にさせている。
 08年のWSBのタイトルを獲得したドゥカ。その技術がそのまま生かされているかのような1198である。


DUCATI 1198

SPECIFICATIONS

エ: 水冷L型2気筒DOHC4バルブ

排: 1198.4cc

ボ: 106.0×67.9mm

出: 114Kw(155ps)/8000rpm

ト: 131.4Nm(13.4kgm)/8000rpm

全: --×--×--mm

タ: F:120/70ZR17 R:190/55ZR17

シ: 820mm

重: 171kg

燃: 15.5L

価: 224万円



DUCATI 1198 DUCATI 1198 DUCATI 1198
リヤショックもショーワ製。車高調整も可能である。スイングアームは1098から引き継がれる片持ち式。1198Sは前後オーリンズ製。
 
ラジアルマウント式キャリパーは削り出しのモノブロック。フロントフォークは、窒化チタニウム処理されたショーワのφ43倒立型だ。
 
ボア×ストロークは1098Rと同じだが、バルブ径を小径化し、クランクケースを真空ダイキャストに。3kgの軽量化が図られた。

狙い目は?999S

DUCATI 999S

従来のスタイルに決別し縦目2灯ヘッドライトが新鮮

個性的スタイリングと、前傾度合いも強いポジション。サーキットでこそ本領を発揮するマシンだ。06年まで販売。写真は前後サスにオーリンズを採用するS。

中古平均価格:177万4400円



エ:エンジン 排:排気量 ボ:ボア×ストローク 出:最高出力 ト:最大トルク
全:全長×全幅×全高 タ:タイヤサイズ 重:車両重量 燃:燃料タンク 価:価格

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