2019/05/22 22:28:01 更新エストレア エンジン 止まる なぜ? 信号待ちでエンスト 原因カワサキ エストレヤ
始動性は良いのですが、とくにエンジンが暖まってくると信号待ちでエンストを頻繁にしてしまう(走行中に信号などで停止しようとして、アクセルを戻してクラッチを切って惰性で走行していると、ついでにエンジンが止まってしまう)というエストレアが入庫いたしました。お客様に使用条件や走り方などを問診してみると・・

エンジンをじゅうぶん冷ましてからバルブクリアランスをチェックいたします。やはり!バルブクリアランスが基準値より小さくなっています。とくにインテーク側は基準値の半分でした。 では、なぜ?バルブクリアランスが基準値より小さいとエンジンがストールするにかというと・・・エンジンのすべてのパーツには熱膨張を考慮したクリアランスが設定してあります。ピストンやシリンダーはもちろんすべてのオイルクリアランスもそうです。アルミやスチールでは熱膨張率が違いますので、それも考慮してあります。簡単に言うと・・・バルブよりアルミでできていますヘッドのほうが熱望膨張してしまい、エンジンが暖まるとバルブクリアランスは詰まってきます。基準値より小さいとエンジンが暖まったときにクリアランスができずに、結果的にバルブが閉じきらない症状になり、圧縮漏れを起こしてエンジンが不調になります。 ではでは、なぜ?バルブクリアランスが小さくなるのでしょう?それは、単純にバルブ本体とヘッド側のバルブフェイス(当たり面)のあたる部分のシートリングの磨耗が原因です。エンジンを常にブン回して乗っている方に多いトラブルです。