ご納車から数か月。 初めてのオイル交換で入庫しましたドゥカティMonster400です。

ご納車時にはオイルフィルターは交換済みですので、今回はオイルのみの交換。 オイルフィルターの交換目安はオイル交換2回につき1回の割合です。 ただ、あまりにも走っていなければ好意しなくても良いかもしれません。 基本的に乗らなければエンジンオイル内の汚れは増えませんし、その汚れをろ過するフィルターも汚れないからです。 但しエンジンオイルは乗らなくても劣化しますので注意。 基本的には3000〜5000キロで交換ですが、それ以下の場合でも半年毎に交換しましょう。 封を切ってエンジンに注油されたオイルは一度でも熱を加えられることにより徐々に劣化していくからです。 一般的に鉱物油等よりも合成油、更には100%化学合成油の方が時間の経過による劣化が少ないという性質がありますが、交換の目安としては3000〜5000キロ、または半年以内と言うのが基本になります。

オイルを抜きながら各部のチェック。 普段は見にくい下回りなどもリフトアップした車両だと容易に点検ができます。 タイヤの空気圧が減っていますが、前後とも同じ程度の空気圧減でしたのでパンクの心配は無さそうです。 ドライブチェーン、ブレーキ、サスペンション等の状態もチェックし、灯火類も確認。 ひととおりの点検を終えたらオイルドレンを閉じてオイルを注ぎ入れます。

使用するオイルはミッツ・ハー公式推奨エンジンオイルのルブロス ルブロスのオイルラインナップはぜんぶで5種類。 ① Moto-Synthe…原付や実用車などに使用するベーシックオイル ② Moto-ST…水冷、空冷問わず、旧車にも使える万能高性能オイルで、ストリートからワインディングのスポーツ走行まで可能な部分合成油 ③ Moto-SS…ストリートからサーキットまで幅広く対応する高性能100%化学合成油 ④ Moto-RS…ハイパワーエンジンにも対応し、サーキット走行からレースシーンでも使える100%化学合成油 ⑤ Moto-GP…サーキットやエンデューローなどでの高温・高負荷にも耐えうる本格的なレースにも最適な乾式クラッチ専用の100％化学合成油 ②〜⑤はルブロス独自のナノパフォーマを配合しています。 更にグレード（使用温度領域を表す10W-40などの数字）は様々なご用意がございます。 今回使用したオイルはコストパフォーマンスナンバーワンのMoto-ST 10W-40を選択しました。

ルブロスオイルの一番の特徴は独自のベースオイル「ナノパフォーマ」が配合されていること。 ルブロス最大の特徴である新開発ベースオイル“ナノパフォーマ”は １．オイル分子の細分化 ２．オイル分子の均一化 ３．オイル分子の結合力強化 これらの特徴を持つナノオイル分子は、オイルと金属の隙間を埋め、ベアリング効果や、密閉効果をより高める働きをします。 ●ベアリング効果 ベアリング効果によるフリクションが少なくなる結果として １．油温上昇の抑制・安定化・低減 （摺動抵抗の軽減により、摩擦発生と酸化・劣化の予防） ２．高回転での伸びが良くなる （クリアランスを均一化して、摺動抵抗を軽減） ３．エンジン音を抑える ●密閉効果 密閉効果により吹き抜けを抑える効果として １．パワーとトルクの上昇 ２．ブローバイガスの減少 ３．オイルの耐久性向上 このナノパフォーマの効果こそがルブロスの特徴なのです。

今回使用したMoto-STはVHVI配合のシンセティックブレンドオイル。 水冷、空冷を問わず、旧車にも使える万能高性能オイル。シティランからワインディングまでストリート走行に最適です。 VHVI（Very High Viscosity Index）は「超高粘度指数」と訳せる化学合成オイルです。 VHVIは鉱物油に水素化精製処理を施したもので、純粋な鉱物油と比較して分子構造が均一で、不純物が少ないのが特徴です。また、VHVIをベースにしたエンジンオイルは高温時と低温時の粘度差が出にくい特性もあります。 化学合成オイルの高性能と、鉱物油の経済性を組み合わせたMoto-STはシール等への攻撃性を考慮しており、旧車にも最適な高性能エンジンオイルです。