【ベルト交換 他】キムコGP125i 駆動ベルト、ウェイトローラー、スライドピース交換、オイル交換、 バッテリー充電(ミッツ・ハーの作業実績 2024/03/25)|バイクの整備・メンテナンス・修理店を探すなら【グーバイク(GooBike)】

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2024/03/25 17:31:22 更新【ベルト交換 他】キムコGP125i 駆動ベルト、ウェイトローラー、スライドピース交換、オイル交換、 バッテリー充電キムコ GP125

作業実施日 2024/03/25

メンテナンスで入庫したのはキムコGP125i 台湾のトップメーカーキムコのスクーターです。

今回の作業は駆動系のメンテナンスとオイル交換です。 その作業中に、ついでと言っては失礼ですがバッテリーの補充電をします。

バッテリーを診断機で測定するとCCA値は基準値以内。 CCAとはコールドクランキングアンペアと言って、冷えたエンジンをセルモーターで始動させる際に発揮する電力の強さの値。 もう少しわかりやすく言えばバッテリー自体の性能を示す値で、バッテリーのサイズごとに値が異なります。 仮に電圧が正常値であってもCCAが低ければ要交換ですし、逆にバッテリーが上がってもCCA値が正常値以上なら充電して回復させることができます。 単に電圧だけでバッテリーの診断はできないのです。

基準値を上回るCCA値だったバッテリーを補充電しながらオイル交換です。 日本のメーカーだと小型スクーターのオイル交換サイクルは3000キロと指定してることが多いのですが、長持ちさせるためには3000キロは多すぎると思います。 ミッツ・ハーでは125cc以下の車両の場合、1500キロを超えたら2000キロ以内で交換するか、半年毎に交換することを強く推奨します。 理由は簡単で、このクラスのオートバイ(特にスクーター)は常にエンジンが高回転域を維持するからです。 排気量が小さければ小さいほど、力を発揮するために高回転化されます。 普通乗用車も排気量が大きいほど常用回転域は低くなりますよね? 軽自動車だとパワー不足なので回転域が高くなりがちです。 回転数が高いということはピストンの上下運動数を多くなり、点火(発火)回数も増えます。 その為、点火するためのスパークプラグの交換サイクルは軽自動車の場合、普通乗用車の半分の距離が指定されています。 オートバイだと更に交換サイクルは短く、5000キロ毎の交換が指定されています。

プラグの話しになってしまいましたが、これからもわかるようにエンジンの運動量は小排気量のが多いのです。 オイルは金属同士を潤滑させ、保護する作用があります。 金属と金属の間に入り込み、金属同士の接触を減らして摩擦を低減させます。 オイルが劣化してくるとこの潤滑性能が低下し、最悪の場合は油膜切れを起こしかねません。 高回転で動く小排気量のオイルは普通乗用車などの大排気量以上に過酷な状況にさらされます。 そんな過酷な状況におかれるエンジンオイルですが、このクラスのエンジンのオイル容量は800cc程度。 普通自動車なら4000〜6000ccですが、125cc以下だとオイル量が少ないのです。 当然傷みやすいです。

更にこのクラスはオイルフィルターが備わっていません。 エンジンオイルにはエンジンの洗浄という役割も担っています。 エンジンを循環し、エンジン内で発生する金属同士の摩耗による金屑、燃焼ガスから発生されるカーボン、硫黄分やスラッジといった様々な汚れや不純物を洗い流します。 オイルフィルターがあればこれらの汚れや不純物をフィルターでろ過しますが、このクラスにはその機能がないのです! こういったことから小排気量車(特にスクーター)のオイルの劣化は想像以上に早く、それでいて高いせん断性を維持する必要があることから交換サイクルは早くなるのです。 KYMCOではメーカーが交換は2000キロ毎と指定しています。 それが正しいと思います。 ヤマハでもホンダでもスズキでも、125cc以下の車両は1500〜2000キロをオイル交換の目安としてください。

スクーターはエンジンの動力をベルトを介して後輪に伝えています。 自転車や多くのオートバイがチェーンで駆動しているのと同じです。 金属チェーンだと定期的な注油や調整(伸びの調整)が必要ですが、スクーターはメンテナンスフリー性を考慮し樹脂ベルトを使っています。 ベルトは伸びることもなく、注油も不要ですが一定の距離を走行すると劣化して破断します。 その為、日常的なメンテナンスは不要ですが12000〜18000キロ程度で交換が推奨されます。

普段はケース内にあるベルトは見えないので、その存在すらわすれてしまうことがあります。 これが切れるとエンジンは問題なく始動するのにまったく車体が前に進まなくなります。 出先でこうなるとどうしようもないですよね。 早め早めに交換しましょう。

ベルト交換時には変速に影響のあるウェイトローラーとスライドピースも同時に交換します。 無段変速のスクーターですが、これは変速しないという意味ではありません。 無段階で変速しているのです。 スムーズに変速させるためにはこのウェイトローラーとスライドピースの定期交換が必須。 これらが摩耗しすぎると変速しなくなり、加速に影響が出ます。

装着されていた古いベルトは見た目では傷んではいません。 ひび割れなどもなく、すぐに切れるようには見えませんがノギスで計測するとやはり摩耗しています。 見ただけではわからないものですね。

新しいベルト、ウェイトローラー、スライドピースを組み付け、駆動ケースを清掃し組み上げれば作業終了です。

スクーターは実用車としてついつい乗りっぱなしになりがちの方が多いようです。 しかしながら定期的なメンテナンスでそのオートバイの寿命は大きく伸ばすことができます。 オイル交換も容量が小さいことからそれほど費用が高いわけではありません。 1500〜2000キロ毎、あるいは半年毎の交換を必ず実施し、その際に各部を定点観測亭に点検しておけば早め早めに異常を見つけることもできます。 ぜひ、大切な愛車を良好なコンディションで乗り続けてあげてください。

対象車両情報
メーカー・ブランド
キムコ
車種
GP125
作業実績タグ

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