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バイクのラジエターファンが回らない原因や対処方法

走行時、「ラジエターファンが回っていない」と焦った経験はありませんか?
それを放っておけば、ラジエター液(冷却水)の温度が上昇し、エンジンの故障にもつながってしまいます。そこで今回は、ラジエターファンの役割や仕組み、回らない場合の原因について詳しく解説します。エンジンの寿命を縮めないためにも、ラジエターファンについての知識を蓄えていきましょう。

ラジエターファンの役割はエンジン部分の放熱

走行により多くの熱を発生させるエンジンは、放っておけばオーバーヒートやエンストを起こす可能性があります。ラジエターファンはエンジンの熱を効率良く逃がすために設置されているため、正常に作動していれば、エンジンがオーバーヒートしてしまう心配はありません。

ラジエターファンの仕組み

ラジエターファンの仕組み

ラジエターファンとは、走行風を受けない停車時(アイドリング時)にエンジンの熱を放熱するファン部分のことをいい、冷却系パーツに分類されます。
走行時はラジエター部分に走行風があたるため、自然とエンジンの熱を逃がすことができますが、渋滞時や真夏の走行時などでは、エンジンの熱を十分に逃がすことができません。ラジエターファンは、このような場合に始動するよう設計されています。
また、ラジエターファンが始動する温度は車種によって異なりますが、水冷エンジンの水温が上がっているのにラジエターファンが回らないなどの症状が見られたら、ラジエターファンの点検を行う必要があります。

バイクのラジエターファンが回らない原因

エンジンの熱がたまりやすい夏場の渋滞時やアイドリング時に、ラジエターファンが回らないようなら故障を疑ってみましょう。
ラジエターファンが回らない場合は、以下のような原因が考えられます。

  • 電気回線の異常(断線など)
  • カプラーの接続不良
  • 温度センサーの故障
  • ファンモーターの故障
  • ファンスイッチの故障
  • ラジエターキャップの不良
  • サーモスタッドの故障
  • ラジエター液の不足
  • ラジエター液のエア噛み
  • ラジエター液のポンプ不良(さびなど)

ただし、車種によっては、水温が100℃を上回らないとラジエターファンが始動しないよう設計されているものもあります。心配な場合はサービスマニュアルを確認したり、バイクショップへ問い合わせたりしてみましょう。

ラジエターファンの修理・交換方法

ラジエターファンの修理をする場合、以下のような手順で作業します。

  1. ラジエター周辺のパーツ(タンクやカウルなど)を外す
  2. ラジエターファンを固定しているステー、ボルトを外し、古いラジエターファンを取り外す
  3. 新しいラジエターファンを取り付ける
  4. 周辺のパーツを取り付ける
  5. 走行とアイドリングを繰り返し、ラジエターファンの始動確認ができたら完了

適合するラジエターファンでないと、ステーの取り付けができないとか、他のパーツと干渉してしまうといったリスクがあるため注意しましょう。パーツの取り寄せや部品交換に不安がある場合は、信頼できるバイクショップへ修理・交換を依頼することをおすすめします。

まとめ

  • ラジエターファンの役割はエンジン部分の熱を放熱すること
  • ラジエターファンはアイドリング時などに熱を感知して始動、冷めたら停止する仕組みである
  • ラジエターファンが回らない場合、電装、センサー、消耗部品、汚れなどが原因の可能性がある

ラジエターファンはエンジンに負担をかけないためにも欠かせないパーツです。夏場の走行等で異常が見られた際は、素早く点検を行い、必要に応じて修理・交換を依頼しましょう。

本記事は、2018年7月30日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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