バイクの圧縮抜けを改善するには? 原因と修理方法を解説!
バイクのエンジンがかかりにくくなったり、オーバーヒートしやすくなったりすると、多くの方はバイクの故障を疑います。しかし、これらの原因は圧縮抜けである可能性もあり、圧縮抜けを修理して不具合が改善されるパターンも少なくありません。そのため、修理に出す前に圧縮抜けを測定してみるのがおすすめです。ここでは、圧縮抜けの原因や症状、修理方法についてわかりやすくご紹介します。
エンジンの圧縮漏れの原因は?
圧縮抜けにはさまざまな原因が挙げられますが、主な原因は以下となります。
スパークプラグの緩み
スパークプラグが緩んでいたり、ガスケットがつぶれた状態で使用していたりすると、エンジンの圧縮が抜けやすくなります。
シリンダーヘッドの締め付け不良
シリンダーヘッドのボルトが緩むと、オイルの滲みが発生するとともに圧縮抜けが起こります。
バルブクリアランスのサイズが合っていない
バルブクリアランスの基準値はバイクによって異なりますが、基準値を下回っているとバルブが常に押し下げられた状態になるため、圧縮抜けの原因に繋がります。
シリンダー、ピストンの摩擦
シリンダーとピストンリングの間に隙間があったり、逆に摩擦を起こしたりすると圧縮抜けの原因になります。
シリンダーガスケットの歪み
シリンダーガスケットは簡単に破損するものではありませんが、熱で歪むことで圧縮抜けを起こすことがあります。
エンジンの圧縮が漏れると起きる症状

エンジンの圧縮が漏れるとエンジンがかかりにくくなったり、アイドリングが不安定になったりします。また、エンジンが焼き付くなどの深刻な症状が出る場合もあるので、常にバイクの状態を確認しておくことが大切です。
<圧縮抜けの主な症状>
圧縮抜けを修理する方法
エンジンの圧縮抜けを修理するためには、オーバーホールをする必要があります。バイクをパーツ単位に分解し、劣化した箇所を新しいものに交換していくのですが、これには高額な費用がかかるため乗り換えを考える方も少なくありません。また、できるだけ費用を押さえたい場合は、中古のエンジンに交換するのがおすすめです。エンジンの交換方法について詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
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まとめ
本記事は、2019年7月29日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。