バイクのシート加工には何がある?DIYが可能な「アンコ盛り・アンコ抜き」の手順も解説
バイクの加工(カスタム)を検討するうえで、「シートを変えたい」と考える方も多いでしょう。バイクのシート加工には、シート張り替えやシートカバーの装着、ワンオフシート加工のほか、シート内部のスポンジ部分を加工する「アンコ抜き」「アンコ盛り」などがあります。
このアンコ抜きやアンコ盛りは、専門の業者に依頼するだけでなく自身でDIYによって加工することも可能です。この記事では、バイクのシート加工(カスタム)について紹介するとともに、自分でできるアンコ抜き・アンコ盛りの手順について解説します。
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バイクのシート加工(カスタム)とは?
バイクのシート加工(カスタム)は、その名のとおりシート部分を中心に加工することを指します。シートは、車体のなかでも目立つ部分であり、常にライダーが触れる箇所でもあるため、加工方法によって大きな影響を与えやすいのが特徴です。
例えば、ツーリング仕様のカスタムや見た目重視の加工、走行重視の加工など、目的によって見た目の仕上がりや加工による効果が異なります。
なお、シート高を変えるなど大幅な加工を行なう場合、乗り心地だけでなく足つきも変わる場合があるため、「取り回しはしやすいか」なども考慮しながら検討する必要があります。
バイクのシート加工(カスタム)の種類
バイクのシートを加工する方法には、さまざまな種類があります。ここでは、おもなシート加工の種類について解説します。
シート張り替え
シート張り替えは、もともとのシート本体や内部のスポンジはそのままで、表面のシートだけを張り替える加工方法です。
シート表面(表皮)を張り替えることで、グリップ力の向上や見た目の変化を楽しめるといったメリットが期待できます。なお、シート張り替えは、専門の加工業者に依頼するだけでなく、自分でも張り替えられます。
自身で行なうシート張り替えについては、以下の記事もチェックしてみてください。
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バイクのシートを張替える方法を解説!注意点や簡単にできる補修方法も紹介
シートカバーの装着
シートカバーの装着は、シート加工のなかでも比較的安価でできるのが特徴です。
バイクの車種に合わせて市販の汎用タイプのカバーをシートに被せるだけで加工が完了するため、初心者でも挑戦しやすいといえるでしょう。なお、シートカバーの装着はシートの見た目を変えられるのがおもな効果であり、シートの座り心地などは変わらない点に留意する必要があります。
ワンオフシート加工
ワンオフシート加工とは、バイクのシート加工を専門としている加工業者やバイクショップなどに依頼し、自分だけのオリジナルのシートを作成してもらう加工方法です。
ワンオフシート加工は、乗り心地の向上やデザイン性、高さ調整を自分好みでできるなど、自由度の高い加工が実現しやすいのが強みといえます。ただ一方で、ほかの加工方法に比べるとコストが高くなりやすい点に留意する必要があるでしょう。
代表的なバイクのシート加工方法「アンコ抜き」と「アンコ盛り」とは?
上記で紹介した方法以外にも、バイクのシート加工の代表的な方法として「アンコ抜き」と「アンコ盛り」というものがあります。
ここでは、アンコ抜きとアンコ盛りについて、それぞれどういう加工方法なのかを解説します。
アンコ抜きとは
形状を維持するための詰め物をしばしばアンコと呼びますが、バイクシートの生地内に詰まったスポンジを削って、シート形状を変える加工を「アンコ抜き」と呼びます。
数あるバイクカスタムのなかでも、アンコ抜きによるシートカスタムは比較的簡単に自作に挑戦できるジャンルです。純正シートは車種の形状に合わせて、機能性を考慮して設計されていますが、一人ひとりの体格やライディングスタイルを考えると、必ずしも純正シートが最高の乗り心地であるとは言い切れません。
そこで、快適な乗り心地を得るために行なうシートスポンジを削るカスタムが、アンコ抜きなのです。アンコ抜きを行なうことで足つきを良くしたり、長時間走行でお尻にかかる負担を軽減できたりします。
また、ライディングポジションを整えやすくなるので、ブレーキング時に極端な前傾姿勢になるのを防ぐことができます。
アンコ盛りとは
アンコ盛りとは、前述したアンコ抜きとは反対にシート生地内に詰まったスポンジを追加(盛る)ことで、シートの形状を変える加工方法のことです。
アンコ盛りによって、乗車時のシートのクッション性が向上したり、視線の高さ調整が可能になったりする効果が期待できます。加えて、乗車時の膝の角度が緩やかになりやすいため、バイクの乗り心地が良くなる可能性もあります。
アンコ盛りのパターンには以下のような種類があります。
アンコ抜き・アンコ盛りのDIYに必要な道具と加工手順
アンコ抜きやアンコ盛りは、専門の業者に頼む方法もありますが、前項でも触れたとおり自身で加工することも可能です。
ここからは、アンコ抜き・アンコ盛りのDIYについて、必要な道具や具体的な加工手順を紹介します。
アンコ抜きの手順
自作のアンコ抜きに挑戦する際は、まず以下のような道具をそろえましょう。
次に、具体的なアンコ抜きのやり方を4ステップで解説します。
アンコ盛りの手順
アンコ盛りに必要な道具は、以下のとおりです。
アンコ盛りは、基本的に以下の6ステップの順に進めます。
アンコ抜き・アンコ盛りを行なう際の注意点
アンコ抜きを行なう際は、スポンジをどのように削るとどう乗り心地に影響するのか知ったうえで、目的に合わせて加工するよう心がけることが大切です。
例えば、足つきの感覚を調整したいなら「太ももに当たる部分を削ること」を意識し、走行時の負担を軽減したいなら「座面をフラットに削ること」を意識しましょう。また、ブレーキング時の前傾姿勢を防ぎやすくするには、シート後方の「尻部に当たる部分」をやや深く削るのがポイントです。
アンコ抜きでは、削りすぎてしまうとあとからの修正が難しくなる点にも注意しましょう。スポンジの量が減りすぎてしまうと、かえって座り心地が悪くなる恐れがあります。加えて、スポンジのつぎはぎはシートの耐久性に影響が出るため、最低限に留めることが大切です。
アンコ盛りを行なう際は、アンコ抜きとは反対にスポンジをどのように盛るとどう乗り心地に影響するのか意識しましょう。前述したような乗り心地の希望を踏まえたうえで、「シートの一番低いところを盛る」「全体的に盛る」などどのパターンで加工するか検討するとよいでしょう。
またアンコ抜き・アンコ盛りいずれの場合も、別のシート加工ができなくなる可能性がある点に留意すべきです。例えば、長距離運転中の快適性の向上を目的とした「シート内のゲルパッド埋め込み」などは、アンコをすでに加工していると、うまく加工できない恐れがあるため、加工履歴がないことが条件となっています。
アンコ抜き・アンコ盛りを業者に依頼した場合は?
アンコ抜き・アンコ盛りを依頼できる業者は以下のとおりです。
通常のバイクショップでは、アンコ抜き・アンコ盛りを行なっているところは少ないでしょう。一方で、シート張り替えなどを専門に行なっている業者であれば、これらの加工も行なっていることが多いでしょう。
シート加工の専門店は、遠方で足を運べない場合でも宅配で依頼を受けてくれるところが多いです。ホームページに詳細を記載している店舗も多いので、事前に調べてみるのがよいでしょう。
まれに、バイク販売店などでもアンコ抜きやアンコ盛りに対応しているケースはありますが、表立って行なっているところは少ないでしょう。そのため、依頼を受けてくれるかを問い合わせてもよいですが、基本はシート張り替え専門店などに依頼することをおすすめします。
次に、アンコ抜きを依頼したときにかかる費用をご紹介しましょう。
業者によって変わりますが、アンコ抜きのみで施工してくれるプランと、アンコ抜きとシート張り替えが一緒になったプランがあります。シートの大きさやアンコ抜きの位置によって価格は変わりますが、依頼するショップをきちんと選べば、工賃を安く抑えることができるでしょう。また、上記以外にも以下の費用が発生する場合があります。
シートの大きさや配送業者によって、配送料金が変わります。ショップによって、カスタム工賃が一定額を超えると、送料無料のサービスを行なっているところもあるので探してみましょう。
なお、セルフでアンコ抜きをした場合、家にある道具や100円均一ショップの製品で加工することも可能です。どのような形にするかにもよりますが、1,000円~2,000円以下を目安に加工することができるでしょう。
アンコ盛りの場合、アンコ抜きとは異なりスポンジを追加する加工のため、どのくらい盛るかなど依頼内容によって費用が変動するのが特徴です。加えて、希望するシートの大きさや形状によってアンコ盛りに必要な材料が変わる点も要因となります。
そのため、アンコ盛りの場合は加工依頼の相談時に価格が決定するケースも少なくありません。
業者にアンコ抜き・アンコ盛りを依頼した場合には、セルフ加工に比べ、高額な費用がかかってきますが、それだけに、以下のようなメリットがあります。
専門業者はバイクシート加工の経験数が多いので、初心者が施工するよりもきれいに仕上げてくれるでしょう。失敗のリスクを減らしたいなら、業者に依頼するほうが良いです。加工したいシートがすでに劣化している場合でも、別途費用を払えば、シートの交換も依頼できるので安心して任せられます。
また、セルフでアンコ抜き・アンコ盛りを行なうと、前述した注意点のほか、削ったウレタンが舞って吸い込んでしまうリスクや、周囲が散らかり掃除が大変になるなど、問題が多く発生します。業者に依頼すると、それらすべての手間がなくなるというメリットがあります。
まとめ
バイクのシート加工(カスタム)の方法には、シート張り替えやシートカバー装着、ワンオフシート加工のほか、自分自身で加工できるアンコ抜き・アンコ盛りなどがあります。ただし、アンコ抜き・アンコ盛りを自分で行なう場合、もし自信がないのであれば無理に加工するのは避け、シートカスタムを専門で行なっている業者に依頼するとよいでしょう。
シート加工(カスタム)によって、快適な乗り心地や好みを反映したルックスの追求を楽しんでみてください。
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本記事は、2026年4月9日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願いいたします。


