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バイクのサブコンって何?目的や取り付け方法などを解説!

サブコンの取り付けは、バイクのお手軽チューニングとして知られています。しかし、「サブコンで何ができるのか?」「取り付け方法はどのようにしたら良いのか?」などの疑問を抱いている方も多いかもしれません。

そこで今回は「サブコンとは何か?」といった基本から、サブコンを装備した際の効果や取り付け方法などを解説していきます。愛車のエンジンパワーを引き出したい方は、ぜひ参考にしてください。

バイクにサブコンを取り付ける目的って何?

サブコンとはどのようなパーツなのでしょうか? サブコンの概要とその効果について、詳しく見ていきましょう。

サブコンピューターは何をするパーツ?

最近のバイクはインジェクションモデルが多くなり、車と同じようにバイクもECU(コンピューター)が搭載されています。

このECUには、純正の燃料噴射量のマップが書き込まれています。マップとは、エンジン回転とスロットル開度などに合わせて燃料噴射をする設計図のようなものだと考えてください。

「サブコン」とは、この純正ECUに取り付けることで、より細かく燃料補正を加えることを可能にするアイテムのことです。その名のとおり、サブのコンピューターというわけです。

サブコンを使用することによって何が改善する?

バイクは、各メーカーで丁寧に製造されてはいますが、量産製品であるためどうしても1台1台で若干の違いが生じてしまいます。しかし純正搭載のECUは、基本的には1つのモデルに対して同じ設定で固定されています。ということは、ECUは同モデル内の個体差までには対応できないということです。

そこでサブコンによる補正をすることで、個体差による微妙なズレを修正し、エンジンのパフォーマンスを最大限に引き出すことが可能となります。

また、購入したバイクを自分なりにチューニングすることがあると思います。例えば、マフラー交換やエアクリーナー交換などです。こういったアフターパーツの効果を発揮させるのにも、サブコンでの補正が役に立ちます。

サブコンはキャブレターに例えるとこんな役割!

キャブレターはスロージェットやメインジェット、そしてエアスクリューで燃料の基本的な濃さや空気の量を調整するアナログなシステムです。セッティングの際は、これらジェット類を物理的に交換する必要があります。

サブコンは、キャブレターでいうスロージェットやメインジェットの変更をコンピューター上で行なうものです。つまり、キャブレターにおけるジェット変更をデジタルに制御しているのがサブコンというわけです。

サブコンの取り付け方法は?

サブコンの取り付け方法は?

非常に便利なサブコンですが、取り付けは難しいのでしょうか?ここからは、サブコンの種類や取り付け方法、取り付け後のセッティング方法などを解説していきます。

サブコンには大きく分けて2種類の商品がある

サブコンには、大きく分けて2種類の方式があります。

  1. 各センサーの情報が純正ECUに入る→この情報をサブコンが補正する→補正されたとおりに燃料を噴射
  2. 各センサーの情報をサブコンが補正→補正された情報が純正ECUに入る→補正されたとおりに燃料を噴射

つまり、ECUから出る情報を補正するタイプと、ECUに入る情報を補正するタイプがあるということです。

サブコンの取り付け手順

  1. 作業に邪魔なパーツを外すことから開始します。エアクリーナーや燃料タンクなどを取り外しておきましょう。
  2. 説明書どおりに配線します。イグニッションコイルなどのセンサーにハーネスをつないでいきましょう。
  3. サブコンとECUを説明書どおりに接続します。
  4. 増えた配線などをきれいにまとめて収納しましょう。
  5. 外したパーツをもとに戻して取り付け終了です。

バイクの整備やカスタムなどをDIYで行なっている方にとっては意外と簡単な作業ですが、取り付けに自信のない方は、バイクショップなどのプロに任せたほうが確実でしょう。

サブコンのセッティング方法

最近では、USBでパソコンに接続し、パソコンの画面上でセッティングができるサブコンがほとんどです。サブコンのソフトを立ち上げて、エクセルのような表に補正数値を入れて更新する方式がよく見られます。

なかには車種別に補正マップが用意されているものもありますので、慣れるまではそのマップを使用するのがおすすめです。

ちなみに、最初にセッティングをするときには、基準を作るためにシャーシダイナモのあるバイクショップなどにセッティングを依頼することが重要です。いきなり外れたセッティングをすると、最悪の場合エンジンブローのリスクがあります。初回はプロに最良のセッティングを依頼し、それを基準にして補正していくとよいでしょう。

サブコンとフルコンの違いって?

サブコンと似た言葉に「フルコン」がありますが、これらの違いは一体何でしょうか? サブコンにできること、フルコンにできること、それぞれの違いを説明していきます。

サブコンにできること

先ほども解説したように、純正ECUからの情報を補正し燃料を最適なセッティングにするのがサブコンです。ECUを補助して、燃料噴射量を修正可能範囲で補正します。

フルコンにできること

フルコンとは、フルコンピューターの略です。フルコンの場合、純正ECUを外してフルコンに置き換えることになります。サブコンと違い、燃料調整だけでなく点火時期など多くの補正が可能です。

サブコンとフルコンのメリット・デメリットを比較!

サブコンのメリットは、フルコンに比べ比較的安価で導入できる点です。デメリットとしては、燃料補正機能のみで点火時期など細かな調整まではできないことが挙げられます。

一方フルコンのメリットは、ECU本体を換装することで、より多くの補正が可能になる点です。デメリットは、サブコンに比べて高価な点でしょう。また、詳細なセッティングができる分、取り扱いには相応の知識が必要となります。

まとめ

今回はバイクのサブコンについて解説してきました。サブコンとは、バイクのECUを補助するコンピューターで、細かい燃料補正を可能にする装置です。

基本的には純正ECUのマップで問題ありませんが、サブコンで燃調マップをセッティングすることでエンジンのパフォーマンスを最大限に引き出すことが可能です。また、マフラーやエアクリーナーなどを交換している場合は、サブコンで補正するとベストセッティングに近づきます。

エンジンフィールにこだわりのある方やチューニングを楽しみたい方は、ぜひサブコンやフルコンでの燃調補正にトライしてみてください。

本記事は、2020年7月30日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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