バイクのETCは移設できる?再セットアップ方法と注意点
ETCを取り付けたバイクを買い替える場合、新しいバイクに機器ごと移設できるのか気になりますよね。そんなお悩みがある方に、二輪車用ETC車載器の移設方法や再セットアップ方法、移設時の注意点をご紹介します。
バイクでもETCの移設は可能
バイクに取り付け済みのETC車載器は、新しく買い替えたバイクに移設が可能です。ETC車載器はモデルによって本体価格が異なりますが、新しく買い替えると20,000円前後の出費になります。前のバイクに取り付けていたETC車載器が引き続き使用できるのであれば買い替える必要はないので、移設を検討しましょう。
ただし、ETC車載器の本体内部にはバイクのナンバーをはじめとした車両情報が初期セットアップ時に登録されているため、移設の際は必ず再セットアップが必要です。
ETC移設に必要な再セットアップ方法

ETC移設の際の再セットアップは個人でおこなうことができません。ETCの再セットアップの方法や、依頼の際に必要な持ち物を確認しておきましょう。
再セットアップはバイク専門店に依頼
ETCのセットアップは、不正を防止するために高度なセキュリティ技術が施されています。ETC移設や再セットアップは個人でおこなわず、信頼のおける専門業者(二輪ETC取り扱い店)に依頼しましょう。ETCの移設・セットアップをしてくれるバイクショップには、「二輪ETC登録店章」や「二輪ETC2.0登録店章」が掲示されています。
再セットアップの必要書類
ETCの再セットアップをおこなう場合、作業申し込み時にいくつかの書類が必要となります。再セットアップにかかる時間は30分程度ですが、必要書類に不備があると後日対応になることもあるので注意してください(※再セットアップの所要時間は時期や実際の状況によっても異なります)。
ETCの再セットアップを申し込む際の必要書類は、以下のとおりです。
車検証(原本)
車検証の原本を持ち出せない場合は、事前にバイクショップへ問い合わせ、「コピーでも可能かどうか」を確認しましょう。
免許証
ETCの再セットアップ時の本人確認書類として必要です。
セットアップ申請書
バイクショップへ直接足を運ぶ場合は、店頭でセットアップ申請書を受け取ることができます。インターネットから申し込みをおこなう場合は、セットアップ申請書に必要事項を記入して送付する必要があります。
委任状
バイクの所有者以外がバイクショップを訪れてセットアップを申請する場合、委任状とバイク所有者の本人確認書類が必要です。
また、ETCの再セットアップには以下のものが必要です。
ETC本体
再セットアップ時はバイクと一緒にETC本体を持参します。バイクにETCが取り付けられている場合、本体を取り外す必要はありません。
ETC電源ケーブル
ETC本体のみを持参する場合、ETCの電源ケーブルを忘れずに持参してください。車両情報などを新たに書き込む際に必要となります。
バイクのETCを移設するときの注意点
バイクのETCを移設する際は、以下の点に注意が必要です。
ETC車載器は自分で取り付けてはいけない
既述のとおり、ETC車載器の取り付けは「二輪ETC取り扱い店」へ依頼する必要があります。高速道路利用時の安全性の観点から、原則として個人での取り付けはできないので注意しましょう。個人で取り付けたETC車載器は、再セットアップの申請を受け付けてもらえないだけでなく、問題が生じた際は個人が責任を負うことになります。
バイクの乗り替えなどによりETCを移設・再セットアップする場合は、取り付け作業も含めて専門店に依頼するようにしましょう。
ETC車載器の二輪車と四輪車の併用は不可
ETC車載器には「二輪車用」と「四輪車用」の2種類があります。
ETCカードはどちらでも使用できますが、ETC車載器本体は「防水性」や「防塵性」「耐振動性」などの構造の違いから共有できません。
また、二輪車用のETC車載器には、個人情報を本体に登録する必要があります。
再セットアップに工賃がかかることもある
再セットアップの際、ETC車載器の「車載器登録番号」と「型式登録番号」が確認できない場合、バイクからETC車載器を取り外す工賃(5,000円前後)が発生する場合があります。
前回の取り付け時やセットアップ時にETC車載器の情報を控えていれば、取り外し工賃は発生しません。通常、ETC車載器の情報は本体裏側のラベルに記載されています。次回のセットアップのためにも、ETC移設の際はETC車載器の情報を控えておくといいでしょう。
まとめ
本記事は、2020年4月21日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。