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フォグランプとは?バイクに取り付けるメリットや失敗しない選び方、取り付け方法を解説

濃霧などの視界の悪いところを走行することが多い場合、バイクにフォグランプを取り付けるのがおすすめです。

ただし、装着したフォグランプを適切に使うには、点灯する意味や特徴を知っておく必要があります。また、バイクのライト・ランプ類は、自分に合ったものを自由に取り付けて良いわけではありません。通販サイトなどで購入するときには、法律で定められた基準も知っておく必要があるでしょう。

今回は、フォグランプの特徴と使うメリット、フォグランプ選びで重要となる車検基準、セルフでの取り付け方などを解説します。記事の後半では、バイク専門店にフォグランプ取り付けを依頼する場合の工賃・費用と、おすすめのフォグランプ商品を紹介します。

フォグランプとは?

フォグランプ(fog lamp)とは、「fog(霧)」が発生した環境での使用を前提に設計されたライトの総称です。フォグランプには、すべてのバイクに装備されているヘッドライトとは異なり、取り付けの義務はありません。

バイクに装備されるライトの種類と特徴

バイクには、法律で定められた標準装備のライトがあります。フォグランプとの機能の違いを確認しておきましょう。

ヘッドライト

ヘッドライトはすべての車両に装備されており、車両に装備されるライトのなかで、最も明るく照らせるライトです。

ヘッドライトは、前方約40m先まで照らすロービームと、前方約100m先まで照らすハイビームの2段階で調整でき、バイクにおいては常時点灯が義務付けられています。

状況に応じて、ロービーム・ハイビーム使い分け、前方の視界を確保するとともに、車の存在を知らせ、危険を回避するために必要なライトの一つです。

ポジションランプ

ポジションランプは、「スモールランプ」・「車幅灯」とも呼ばれています。2020年に道路運送車両の保安基準が一部改正され、2023年9月以降に国の認証を受ける二輪自動車の新型車を対象に、ポジションランプの装着が義務化されました。

ポジションランプは、歩行者や対向車に対して、バイクの車幅や位置を周囲に知らせることを目的としているランプです。歩行者や対向車に早いタイミングで気付いてもらえるため、事故防止につながるメリットがあります。

ヘッドライトではフォグランプの代わりにならない?

ヘッドライトを濃霧のなかで使用すると、目の前が真っ白になって、まわりが見えなくなります。この現象は、乱反射というものです。濃い霧が発生すると、空気中に小さな水の粒が浮遊しています。そこにヘッドライトの光を当てると、霧と光がぶつかることで乱反射が起こり、結果的に視界が極端に悪くなるのです。

一方でフォグランプは、下方向をワイドに照らすことで、ヘッドライトのような乱反射が起こりにくい設計になっています。

バイクにフォグランプを取り付けるメリット

バイクにフォグランプを取り付けるメリット

フォグランプをバイクに装着することで実感できるメリットは、以下のとおりです。

視認性が高まる

フォグランプを使う最大のメリットは、霧や雪、雨などの悪天候下でも路面や周囲が見えやすくなることです。最初からバイクに装着されている普通のライトの場合、濃霧などの際にハイビームにすると、上下に照らす効果が強すぎて逆に見えづらくなります。

これに対して、上下ではなく左右に照らす幅の大きなフォグランプを使った場合は、霧のなかでも歩行者や白線などを認識しやすくなるのです。

自分の存在を知らせやすくなる

フォグランプの黄色には、白色のヘッドライトと比べて雨天や濃霧のときに遠くまで光が届きやすい利点もあります。そのため視界に支障のある悪天候時にフォグランプをつけておくと、対向車や歩行者にも自分の存在を知らせやすくなります。

天候が悪い日は、対向車との正面衝突事故や、歩行者を巻き込む人身事故なども起きやすくなります。ですから、自分の位置や存在をフォグランプによってアピールすることも、立派な事故防止策になるのです。

バイクの見た目が向上する

本来の使用目的とは異なりますが、フォグランプは、バイクの見た目を良くするカスタムパーツとしても注目されています。そのため例えば、普通自動車の場合、濃霧のなかなどを走行する機会が少なくても、見た目の良さに惹かれてフォグランプのついた上位グレードを買う人もいます。

ただしフォグランプは、先述のとおり視認性を高める目的で使うものです。単純に「見た目がカッコいい」などの理由で常に使っていると、対向車の迷惑になります。デザイン性の向上やカスタムパーツとしてフォグランプを取り付ける場合は、使い方に注意しましょう。

フォグランプの適切な使用タイミングは?

フォグランプは、霧や雪、雨などの悪天候の場合に使用することで、路面や周囲が見えやすくなるメリットがあります。

具体的には次のような場面での利用がおすすめです。

見通しの悪い地形で点灯する

盆地・標高の高い山間部は、霧が発生しやすい場所に挙げられます。特に山道はカーブが多く、すれ違う道幅も狭いため、フォグランプの使用が有効です。

フォグランプは、自分自身の視界を良くするものではなく、他のドライバーや歩行者に存在を知らせることで危険を回避しやすくする効果があります。

下表のとおり、季節や時間帯によって霧の発生状況は異なるため、盆地や山間部に出かける際は、注意して運転しましょう。

<霧が発生しやすい条件>

場所 盆地・標高の高い山間部
時間帯 夜~朝方、夕方~夜
(気温が変化するタイミング)
季節 内陸部:秋
北日本・高地:夏

霧や悪天候に遭遇した際に点灯する

フォグランプを利用すべき状況は、霧などによって視界が悪くなるタイミングです。

旅行先などの土地勘のない道や場所で霧に遭遇してしまった場合は、積極的に活用しましょう。

日常生活ではむやみに点灯しない

悪天候や視界の悪い場所で大活躍するフォグランプですが、常に点灯すればいいわけではありません。

日常生活において、フォグランプをつけたままにしてしまうと、ランプによる光の眩しさで、対向車や後続車の視界を遮ってしまう可能性があるためです。

道路運送車両の保安基準第33条第2項では、フォグランプについて次のように定めています。

“前部霧灯は、霧等により視界が制限されている場合において、自動車の前方を照らす照度を増加させ、かつ、その照射光線が他の交通を妨げないものとして、灯光の色、明るさ等に関し告示で定める基準に適合するものでなければならない”

引用:道路運送車両の保安基準第33条第2項| e-Gov法令検索

明るすぎるライトは交通を妨げるトラブルに発展するおそれがあるため、本来の目的に沿った使い方をしましょう。

バイクのフォグランプにおける車検基準

フォグランプは、道路運送車両法で定められた補助灯です。そのため、フォグランプを取り付けたバイクを車検に通すには、以下の保安基準を満たす必要があります。

フォグランプの色

道路運送車両法では、フォグランプの色を白色もしくは淡黄色と定めています。「淡い黄色」ではなく「普通の黄色」や「濃い黄色」のフォグランプをつけていた場合、車検に通らなくなるので注意してください。

フォグランプの明るさ・ケルビン数

2006年以降に生産された車両は、1万カンデラまでというフォグランプの明るさに関するルールの対象外です。しかし、光の色を数値化した色温度となるケルビン数については、純正ハロゲンランプとほぼ同じ3000Kが理想となります。

この数値が高すぎた場合、フォグランプから出る光が青色に見えてしまい、車検時に白または淡黄色ではないと判断されることもあります。ですから例えば、白色のフォグランプをつける場合は、青色などと判断されない6000Kまでを目安に商品選びをしてみてください。

フォグランプの取り付け位置

道路運送車両法では、フォグランプの取り付け位置を以下のように定めています(フォグランプはヘッドライトよりも上につけてはいけません)

  • 上縁の高さ:地上から800mm以下
  • 縁の高さ:250mm以上
  • フォグランプの中心位置:ヘッドライトの中心以下

フォグランプの装着個数

フォグランプの個数は2個が基本です。そして左右対称につけることも、法律で義務付けられています。ですから、片方が切れて奇数のランプしかつかなかったり左右の色が異なっていたりする場合は、車検に通りません。

さらに、2個のフォグランプを取り付けるときは、全部で4個のランプが同時点灯しない構造で配線するなどの工夫が必要です。この場合は、ほかにも多くの注意点がありますので、法律を確認しながら慎重に作業を進めてください。

失敗しないフォグランプの選び方

バイクのフォグランプ選びでは、先述の車検基準以外にも、以下のポイントを確認する必要があります。

発光方式

フォグランプのバルブには、従来型のハロゲンのほかに、HIDとLEDという種類があります。

春~秋にかけての通勤通学やツーリングをする程度なら、最も消費電力の低いLEDのフォグランプがおすすめです。従来型のハロゲンは消費電力の面でLEDより劣るため、近年ではLEDを使ったフォグランプやヘッドライトが一般的になりつつあります。

ただし、真冬の雪の日にもチェーンやスノータイヤを装着してバイクに乗る場合はハロゲンが適しています。その理由は、消費電力の低いLEDは、発熱量が低いからです。

例えば、雪の日にバイクに乗った場合、LEDの弱い熱ではフォグランプに付着した雪が溶けません。HIDもLEDと比べると発熱はしますが、ハロゲンバルブと比べるとおすすめ度は低くなります。

消費電力

消費電力の面では、LEDのフォグランプが最もおすすめです。LEDのフォグランプを選んだ場合も、消費電力には注意する必要があります。その理由は、電装系機器の消費電力があまりに大きくなった場合、バッテリーに負担がかかってしまうからです。

特に近年では、スマートフォンの普及によって、走行中に充電できるスマホホルダーやナビ、ドライブレコーダーなどを使うライダーが多くなりました。このように、さまざまなアクセサリーを使う場合は、フォグランプとほかの電装系機器における消費電力のバランスを考えたほうがよいでしょう。

ヘッドライトの色とのバランス

見た目の印象アップも重視するなら、ヘッドライトの白色とコーディネートするのもおすすめです。ただし、濃霧などの悪天候時は、白より淡い黄色の視認性のほうが高い傾向があります。そのため、フォグランプの色を選ぶときには、ヘッドライトとの組み合わせと視認性のどちらを重視するかを考えたほうがよいでしょう。

ちなみに通販サイトなどでは、白と淡い黄色などの2色~3色切り替えができる商品もあります。このタイプのフォグランプやバルブを選ぶ場合、各色が車検基準に合っているかを必ず確認しましょう。

光の幅

フォグランプには、広角タイプと狭角タイプがあります。広角タイプは足元の広い範囲を照らせるものです。一方で狭角は、照らせる範囲が狭く絞り込まれたタイプになります。狭角と広角の切り替えができるフォグランプもあるので、そのような商品を購入するのもおすすめです。

防水性・耐水性

バイクの場合、普通自動車と違って、フォグランプ本体や配線関係が雨風に晒されやすいです。悪天候時のショートやトラブルを防ぐには、配線に使うゴムホースが厚手であったり、「防水」や「耐水」などの記載があったりする商品を選んだほうがよいでしょう。

防水性の目安になるのが、IP規格というものです。IP規格とは、フォグランプなど防水・防塵性能を、日本工業規格および社団法人・日本電機工業会がIEC529という国際規格に準拠して規格化したものになります。

IP規格の場合、例えば、「IP68」の前の数字である6が防塵性能、後ろの8が防水性能をあらわします。バイクアクセサリーに使われることが多いIPX4~IPX8だけでも、以下のように防水のレベルが大きく異なる仕組みです。(IPX8の「X」には、防塵性能の数字が入ります)

  • IPX5:いかなる方向からの水の直接噴流によっても有害な影響を受けない
  • IPX6:いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けない
  • IPX7:規程の圧力、時間で水中に没しても水が浸入しない
  • IPX8:水面下での使用が可能

フォグランプに必要な防水性能は、バイクの乗り方によっても変わってきます。例えば、毎日の通勤通学でバイクを使うため、雨天時にも運転することがある場合は、IPX8やIPX7などの高い防水性能があったほうが安心です。

おすすめのフォグランプ10選

以下では、おすすめフォグランプの10商品と、各特徴やスペックを紹介します。

UNI‐SHINE ledフォグランプ

バイクと普通自動車の両方に使えるLEDフォグランプです。車外灯や作業灯としても使える汎用性の高い商品になります。このフォグランプのボディには、航空機などにも使われるアルミニウム素材が採用されています。ヒートシンク構造にもなっているため、放熱性も非常に高いです。

防水等級はIP68です。水面下での使用も可能な等級となるため、濃霧だけでなく雨天時の使用も可能なフォグランプです。

材質 アルミダイカスト
明るさ 3300LM
ランプの色 ホワイト
動作電圧 9‐32VDC対応(12V/24V兼用)
重量 1.14kg
販売メーカー・ブランド UNI‐SHINE
価格(目安) 5,998円

ONGMEIL オートバイLEDスポットフォグランプ

2つで2,000円前後と、非常にリーズナブルなフォグランプです。メインのランプのほかに、外側のリングだけ点灯させることも可能です。同シリーズには、白以外の色を使ったランプもあります。車検基準に合う白色の種類を選びましょう。

材質 ABSプラスチックカバーと金属ベース
明るさ 3500LM
ランプの色 ホワイト
動作電圧 DC 12‐80V
重量 220g
販売メーカー・ブランド ONGMEIL
価格(目安) 2,100円

VEROCITY バイク フォグランプ

ホワイトとイエローのランプを切り替えられる商品です。普段はヘッドライトと同じ白色を使い、大雨や濃霧のときだけ黄色を使うといった活用法も可能です。

IP68防水に対応しているため、雨天時のツーリングや通勤通学が多い人でも使いやすいでしょう。また、防水のほかに、防塵と耐衝撃性の高さでも定評があります。高照度・長寿命で1年保証もついています。

材質 アルミニウム合金
明るさ 2400LM
ランプの色 ホワイト/イエロー(切替可能)
動作電圧 9V‐36V
重量 520g
販売メーカー・ブランド VEROCITY
価格(目安) 2,250円

Lightronic LEDフォグランプ バイク用

ワット数と光の幅で5つの商品から選べるシリーズです。狭角のフォグランプだけで、20W・10W・5Wから選べます。

アルミダイカストを使ったヒートシンクデザインになっているため、フォグランプを長時間点灯しても熱を効率よく逃せます。また、安定温度を保つことで、正常な発光状態を維持できるところも魅力です。

防水防塵性能は、IP67です。耐衝撃設計にもなっているため、雨天や振動、走行中のホコリの多さが気になる人も安心です。

材質 アルミダイカスト
明るさ 1680LM
ランプの色 ホワイト
動作電圧 DC10‐30V(12V/24V兼用)
重量 670g
販売メーカー・ブランド Lightronic
価格(目安) 3,899~8,990円

Zotoo バイク 最新LEDフォグランプ

ハイテク集光ダブルレンズの採用によって、ほかのLEDライトやHIDの弱点を克服した商品です。また、高輝度LEDチップを使うことで、低消費電力かつ省エネルギーを実現したフォグランプでもあります。

防水性の高さも魅力で、防水防塵等級はIP68を誇ります。また、防水プラグも従来品からアップグレードされているため、配線部分の防水性も非常に高いです。
ロービームやハイビームといった4種類の光型に切り替えることも可能になります。

材質 CNC航空アルミ材
明るさ 10000LM
ランプの色 ホワイト
動作電圧 DC9‐100V
重量 1.14g
販売メーカー・ブランド Zotoo
価格(目安) 11,999円

X‐STYLE U5 バイクフォグランプ

高輝度のLEDを使うことで、一般のライトよりも遠くまで明るく照らせるようにした商品です。そのため、悪天候や夜間でも視認性を向上できるフォグランプとなります。

このフォグランプシリーズには、1つモードと3つモードの2種類があります。3つモードの商品では、ハイビームやロービームにすることも可能です。

アルミニウム合金を使うことで、放熱性・耐熱性が高いフォグランプになっています。こうした材質によって使用寿命も30,000時間以上に延びるため、長く使えるフォグランプを求める人にもおすすめです。

材質 アルミニウム合金
明るさ 3000LM
ランプの色 ホワイト
動作電圧 DC 12V−24V
重量 620g
販売メーカー・ブランド X‐STYLE
価格(目安) 3,799円

GREENBEAN フォグランプ

3.5インチサイズのLEDライトを使ったフォグランプです。トップパワーは25Wとなっており、通常の電球よりもはるかに長い有効放射距離を実現しています。

また、CREE 25Wチップを備えた高出力によって光のフェアトレードを軽減し、フォグランプの寿命を伸ばすことにも成功しています。約50,000時間の使用が可能です。

本体には、とても頑丈なアルミニウム合金が使われています。放熱管理を考えた設計になっており、効率的なフォグランプの冷却が可能です。IP67の高い防水性能も魅力の一つになります。

材質 アルミニウム合金
明るさ 3000LM
ランプの色 ホワイト
動作電圧 DC 9−32V
重量 1.08kg
販売メーカー・ブランド GREENBEAN
価格(目安) 6,599円

PIAA バイク用フォグランプ MLL3(1個入り)

PIAAは、ライティング分野からモータースポーツへの技術協力を続けてきた国産メーカーです。この商品は、一つ14,000円前後と少し高額です。しかし、PIAAの経験と実績を活かした品質のフォグランプになっています。

車種に合わせてサイズや配光が選べるラインナップです。すべてが車検対応品となっているため、初めてフォグランプを選ぶ人も安心でしょう。10Gの耐震性、IPX7の防水防塵性能も、大きな魅力です。

PIAAのバイク用フォグランプを取り付けるときには、配線ケーブル・ヒューズ・スイッチなどを別途購入する必要があります。

材質 不明
明るさ 不明
ランプの色 ホワイト
動作電圧 12V
重量 440g
販売メーカー・ブランド PIAA
価格(目安) 14,000円

VOSICKY(ボスキー)オートバイク 汎用 LEDフォグランプ

ハーレーダビットソン向けにデザインされた、4.5インチのLEDフォグランプです。シルバーメッキのフレームのなかにLEDライトが入っており、ハーレーのようにクラシカルなバイクにマッチするデザインの商品となっています。

基本はステーでの取り付けになりますが、場合によっては、吊り下げでの装着も可能です。バイクとの相性や見た目を重視する人におすすめです。

材質 アルミニウムダイカスト
明るさ 1260LM
ランプの色 ホワイト
動作電圧 DC10-32V
重量 1.46kg
販売メーカー・ブランド VOSICKY(ボスキー)
価格(目安) 5,680円

VSYSTO バイクフォグランプ LEDヘッドライト

すべてにアルミ素材を使うことで、放熱性・耐久性・防水性の高さを実現した商品です。IP68の全体防水と高い防塵性があるため、突然の雨に見舞われたときにも安心です。また、効率よく熱を逃せる設計になっていることから、フォグランプの寿命が長い特徴もあります。

このフォグランプは、黄色と白色の2色の切り替えが可能です。また、各色でハイビームとロービームの両方を使えるようになっています。モードの切り替えは、有線のインテリジェントリモコンで行ないます。

VSYSTOのフォグランプには、5V1AのUSBコネクタもついています。外出先で電子機器の充電をしたい人にもおすすめでしょう。

材質 アルミニウム合金
明るさ 1500LM(イエロー)
2000LM(ホワイト)
ランプの色 ホワイト/イエロー
動作電圧 DC 12−24V
重量 640g
販売メーカー・ブランド VSYSTO
価格(目安) 6,999円

フォグランプをカスタマイズする際の注意点

市販品を活用し、愛車を自分好みにカスタマイズする方が増えています。バイクのライトにもLEDが純正ランプとして採用されるなど、LEDは人気のカスタマイズアイテムの一つとなっています。

LEDとは、電気を流すと光る半導体のことです。人気の理由は、消費電力が少なく寿命が15年とかなり長持ちする特長があるためです。

しかし、カスタマイズを行なうための市販品のなかには、青やオレンジ色をしたフォグランプなど、保安基準に適合していないものが含まれていることがあります。保安基準を満たしていない場合、車検が通らないリスクがあるため注意しましょう。

市販品を購入する際には「車検対応品」「保安基準適合品」と記載されているものを選択すると安心です。

業者にフォグランプの取り付けを依頼した場合の工賃・費用

バイクにおけるフォグランプの取付工賃は、5,000円~10,000円ほどの相場です。ただし、通販サイトなどで買ったフォグランプを持ち込んだ場合、工賃も少しアップする可能性があります。具体的な金額や作業時間は、各専門店に確認したほうがよいでしょう。

バイクにフォグランプを取り付ける方法と注意点

最後に、バイクにフォグランプを取り付ける際の注意点を、ステップごとに確認しておきましょう。

必要なものを準備する

フォグランプの取り付け時には、配線加工をするために以下のものを準備する必要があります。

  • 電工ペンチ
  • ヒューズとヒューズボックス
  • ハーネステープ

初めてバイクの電装系に触る人は、電工ペンチやコネクター、端子などがすべて入ったターミナルセットを買っておくことをおすすめします。

取り付け位置の確認

先述のとおり、バイクにおけるフォグランプの取り付け位置には、法律で細かな決まりがあります。ですから、準備品をすべてそろえたらいきなり取り付け作業に入るのではなく、「本当にここで問題がないのか?」を入念に確認してください。配線のしやすい取り付け位置としては、ホーンのステー部分が推奨されています。

フォグランプに使う電源を取り出す

適正な位置にフォグランプを取り付けたら、電源確保のために電源を取り出す作業に入ります。一般的に推奨されているホーンのステー部分に取り付けるときは、ホーンの電源をそのまま引っ張ることも可能です。

この場合は、シガーソケットを取り付けるときと同じ要領で、ホーンの端子から割り込みで分岐させるように作業を進めていきます。ホーンから電源がとれない場合は、ヒューズボックスなどから取り出します。バッテリーから直接電源を取り出すと常時通電されてしまうので注意してください。

点灯確認

電源の取り出しを終えたら、フォグランプがキチンと点灯するかの確認が必要です。最終チェックでは、眩しさによる過度なストレスを対向車に与えないよう、光軸の調節も忘れずに行なってください。点灯の確認が済んだら、ハーネステープで配線処理をして作業完了です。

まとめ

フォグランプは、霧や雨天などの悪天候での使用を前提に設計されたライトの総称です。バイクにフォグランプを取り付けると、以下のメリットがあります。

  • 視認性が高まる
  • 自分の存在を知らせやすくなる
  • バイクの見た目が向上する

フォグランプは、セルフでも取り付け可能です。しかし、市販されているカスタマイズ製品のなかには保安基準を満たしていない製品もあるため、注意が必要です。場合によっては、車検が通らなくなってしまうリスクがあるため、市販のフォグランプを購入する際は、保安基準適合品を選ぶと安心です。

どの製品を選べばいいかわからない、自分での取り付けが難しいと感じる場合は、電装系の作業実績の多いバイクショップに相談をするとよいでしょう。

本記事は、2023年2月時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。

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