排気量に制限無し!大型バイクも乗れる大型二輪免許の取得方法
大型二輪免許を取得しておくと、自動二輪車(排気量制限無し)のマニュアルとオートマ車、小型特殊自動車、原動機付自転車の運転が可能です。1000ccを超えるバイクを運転することも可能で、長距離のロングツーリングを楽しんだり、高速道路では快適で余裕のある乗り心地を味わえます。今回は大型二輪免許の取得方法について解説します。
大型二輪免許の取得条件とは
大型免許の取得年齢は満18歳以上で、両目0.7以上(片目0.3以上)あり、片目で0.3以上無い時は視野が左右150°以上あれば大丈夫です。もちろん眼鏡やコンタクトレンズで矯正出来ます。色彩識別として赤・青・黄の3色の識別が出来、10メートルの距離で90デシベルの警音器が聴こえることも条件です(補聴器調整可)。学力としては、通常レベルの読み書きが出来て、内容が理解出来ることが要求されます。
運動能力としては、自動車運転に支障を及ぼすような身体障害が無いことが必須です。ただし、障害があっても事前に運転免許試験場で適正相談を受けることが出来ます。政令で定めた病気や中毒に罹っている方、交通違反や事故で行政処分を受けて欠格期間が終了していない場合は取得出来ません。

免許取得の流れと教習時間、及び費用
教習所を利用して大型二輪免許を取得する場合は技能・学習教習を受けて、最終的に卒業検定を受けます。受験には住民票の写し・運転免許申請書・受験票・卒業証明書及び合格証明書を用意して、試験手数料3,300円と交付手数料1,800円を支払い受験します。適正試験と学科試験を受けますが、技能試験は教習所の方は免除されます。
適正試験と学科試験に合格していれば免許が交付されます。免許取得には学科が26時限、技能は36時限です(AT車は31時限)。いずれも第一段階と第二段階を足したものです。ちなみに教習所に掛かる費用は20万円台からが多いです。
免許取得の流れと教習時間、及び費用
教習所で取得する場合
まとまった時間をとるのが難しい場合、教習所に通って免許を取得するのが一般的でしょう。大型二輪免許を教習所で取得する場合、学科・実技教習を一定時限受ける必要があります。その後、卒業に必要な技能試験を行い、合格すると教習所を卒業できます。費用は教習所によって多少前後しますが、免許取得に必要な学科・実技教習の時間は一律ですので、事前に確認しておきましょう。
所持免許:なし・原付
所持免許:普通自動車
所持免許:普通二輪
所持免許:AT限定普通二輪
所持免許:小型普通二輪
所持免許:AT小型限定普通二輪
AT(オートマ)限定大型自動二輪免許を取得するのであれば、MT(マニュアル)で取得する場合より費用が約1~2万円安くなります。
合宿免許の場合
合宿免許と教習所は難易度に大きな違いはありません。しかし、合宿免許の場合、以下のメリットがあります。
免許の有無による学科数は、教習所と変わりませんが、MT大型二輪免許を取得する場合の料金や最短卒業日数は以下の通りです。
所持免許:なし 原付のみ
所持免許…普通免許
所持免許…AT限定普通二輪
所持免許…普通二輪免許
料金は、合宿を契約する教習所や時期によって変わります。繁忙期を避けた方が費用を抑えることができるでしょう。たとえば、AT(オートマ)限定大型自動二輪免許を取得するのであれば、MT(マニュアル)で取得する場合より費用が約1~2万円安くなり、日程も約1〜4日程度短縮されます。また、以下の要因でも費用は変わります。
合宿免許の取得プランは、延長が発生する場合の保障が付いているかどうかで、金額が変動します。また、個室など宿泊場所をグレードアップしたい場合、1日あたり500円〜2,000円程度の費用が加算されるでしょう。
試験場で直接試験を受ける場合
教習所で技能・学習教習を受けずにいきなり受験することも可能です(一発試験)。必要なものは教習所経由の受験と一緒ですが、適正試験や学科試験を受ける時に、教習所経由と異なるのは技能試験と取得時講習・応急救護講習(別途講習料が必要)を受ける必要があります。いきなり受験する方は既に他の免許を取得していると有利に働く場合が多いかもしれませんが、2015年の合格率は21.2%、平均受験回数は4.7回です。費用を抑えたり、時間を短縮出来たりはしますが、狭き門かもしれません。
まとめ
バイクに乗ったことが無い方がいきなり大型二輪免許に挑戦するのは厳しいかもしれません。そこで、普通自動二輪免許を取得した後に、大型教習に進むという手もあります。いずれにしても教習所を利用して取得したほうが、確実だと言えます。
本記事は、2016年7月14日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。