ミドルクラス600ccがおもしろい

ミドルクラス600cc
おもしろい
三者三様のキャラクター!!

400cc以下と比べると格段にパワフルで、リッタークラスよりは親しみやすいといわれているミドルクラス。当ページで紹介する3台のSSは、いずれもその定義を満たしているのだけれど、乗り味に共通点は多くない。なかでもCBR600RRとCBR650Rは、完全な別物といっていいだろう。

極上のサーキットパフォーマンス!
ホンダ CBR600RR

HONDA CBR600RR

♦新車価格:160万6000円 ♦中古相場:41.8万~125.8万円

ホンダ CBR600RR シート
サーキット
★★★★★
★★★★★
ツーリング
★★★
★★★★★
街乗り
★★★
★★★★★

シート高は従来型より10mm低い820mm。出荷状態ではかなり多いフォークの突き出し量を減らせば、常用域で扱いやすくなりそう。

外装は新規で電子制御が数多く投入されているけれど、基本は2017年に生産が終わった従来型と同じ・・・。そう思っていた僕にとって、2020年に復活したCBR600RRの乗り味は衝撃だった。エンジンはこんなに気持ちよかったか?と感じるほど官能的に回るし、足まわりの刷新が功を奏しているのか、ハンドリングは従来型より上質。といっても、高回転高荷重指向であることは相変わらずだから、本領を発揮するのはサーキットやワインディングだろう。

KAWASAKI Ninja ZX-6R

♦新車価格:135万3000円 ♦中古相場:30.4万~142.8万円

カワサキ ニンジャ ZX-6R ハンドル
サーキット
★★★★★
★★★★★
ツーリング
★★★★
★★★★★
街乗り
★★★
★★★★★

セパハンの取り付け位置は、ミドルSSとしては一般的なのだが、日常域を考えるともう少しグリップ位置が高くてもいいような・・・。

もともとはCBR600RRと同じく、SS/ST600への参戦を前提とするレース用ホモロゲモデルだったのだが、低中速トルクの増強を念頭において排気量を636ccに拡大した現代のZX-6Rは、ストリートを重視して開発。ただし、当ページで紹介する3台を30cm定規に当てはめて、CBR600RRを0cm、CBR650Rを30cmとするなら、ZX-6Rのキャラクターは10cmあたり。サーキットや峠道が十分に楽しめる一方で、常用域でもそれなりに扱いやすいのだ。

HONDA CBR650R

♦新車価格:105万6000円~ ♦中古相場:84.8万~123.2万円

サーキット
★★★
★★★★★
ツーリング
★★★★★
★★★★★
街乗り
★★★★
★★★★★

2019年型でアグレッシブなルックスになったものの、CBR600RRと比較すると、Rがひとつ少ないCBRは日常域重視のキャラクター。上半身の前傾と膝の曲がりが穏やかなライポジは親しみやすいし、エンジンは低中回転域から十分なトルクを発揮。さらに言うなら車体の挙動と反応はいい意味で穏やか。ソノ気になって走ると足まわりには物足りなさを感じるけれど、RRより50万円以上安い価格を考えれば、そこに異論を述べるべきではないと思う。

※中古車相場価格はグーバイク調べ(2020年12月)。

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