- ABS装備車の場合、前後ホイールのセンサーからの情報をABSユニットが検知し、タイヤがロックしたら瞬時に解除する。現在は中大型車を中心に採用しているが、今後は全車種に装備される予定。
クリスのひとこと
雨の日や未舗装路など滑りやすい路面ではとくに、ABSは心強い味方になってくれる。
「握りゴケ」を防いで転倒のリスクを減らす
いよいよ装備が義務付けられようとしているABSは、過度なブレーキングの際に、ホイールをロックさせないシステムだ。正確に言えば、まったくホイールがロックしないのではなく、センサーがロックを検知すると、ブレーキにかかる油圧をコントロールしてロックを解除する仕組みだ。実際にABSを作動させると、ロックと解除を繰り返していることがわかる。「握りゴケ」なんていう言葉を耳にしたことがあると思うが、これはフロントブレーキレバーを必要以上に強く握ってしまった結果、フロントホイールがロックし、転倒してしまうことだ。ABSはそうした操作ミスをしてしまってもホイールロックを防いでくれるので、転倒を免れることが出来るというわけだ。
ABSはほとんどの場合、電子制御によって行われている。現在では車体がバンクしている状態でもABSが効くという先進技術を導入したバイクもあり、今後ますます進化していくはずだ。しかしABSは制動距離を縮めてくれるシステムではない。ブレーキがもっとも高い性動力を発揮するのは、ホイールがロックする寸前の状態。したがってABSが作動状態のときは、制動距離はやや長くなるのだ。ABSを作動させないようなブレーキングテクニックを身に付けるか、急ブレーキが必要になってしまう走り方をしないよう、心がけることが重要なのだ。
ちなみに、メーカーや機種によってABSの介入度は異なる。
ABS搭載モデル
- YAMAHA NMAX
- 新車価格:34万200円
中古相場価格:24.8〜33.8万円
- 新開発エンジンを搭載するなど、ヤマハの豊富な原付二種スクーターのなかでもとくに高いパフォーマンスを有するモデル。ABSは標準装備となっており、安全性の高さも好評だ。
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