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1 5 年3月現在、日本で購入できるアッパーミドルを調べてみると、国内4メーカーの国内仕様車だけでも21機種(ABSの有無やスペシャルエディションなどは同一車種として計算)があることがわかった。さらに、日本で購入できる外国車ブランドのラインナップを数えてみると、一般的にメジャーと考えられるブランドだけで35機種。これだけで、56台ものバリエーションになる。 同じく、14年後半に販売台数が多かったアッパーミドル新車について、まずはトップ10の平均価格をベーシックグレードで算出してみると、95.3万円となった。この中には、ホンダのVFR800F(135万円)などが含まれていて、平均を大きく押し上げているが、それでもこの時代で100万円を切るのはまずまずと評価できる。そこでこれを、国内4メーカー各社でもっとも人気がある4機種に絞って算出すると、80.0万円と大幅に下がる。販売台数の多いMT-07(69万9840円〜)やNC750X(72万1440円〜)は、平均価格低減にも大きく貢献している。 日本で14年末に新車の月間販売台数が多かったアッパーミドルを5台抽出。その車重を平均すると、213.6kgだった。大型二輪新車市場で毎年上位に入っているCB1300スーパーフォアが267kgなので、やはりアッパーミドルは軽めだとわかる。人気機種の中では、MT-07が179kgで圧倒的に軽い。また2位のNC750Xが、ほぼ平均値となる217kgとなる(いずれもABSなしのベースグレード)。ちなみに、昨年の小型二輪クラスで新車販売台数ナンバーワンだったヤマハのMT-09も、846ccというアッパーミドルに近い排気量の恩恵もあり、188kgと軽い。 10年以上前からアッパーミドル推しだったストレスがないからこそ真に楽しむことができる バイクがどんどん大型化し、限りなく高性能化していく現状に、辟易し始めたのは10年ほど前だったろうか。軽量小型化技術が進歩しても、それゆえに大排気量化も進行。想定された条件下で最高でも、非日常的になり過ぎていった感もあった。 |
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