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Uターン基本編
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Uターン基本編

 低速バランスの中でも特に難しいテクニックのひとつがUターン。ターンしている途中でエンストしたり、思い描いた半径で曲がれずにドキっとした経験を持つ読者の方も多いだろうし、苦手意識を持つライダーも数多い。ここでは、安全・確実にUターンするための方法を伝授しよう。とはいえいきなり小さく回ろうと思っても難しい。ここで紹介するスロットル、クラッチ、リアブレーキの操作方法をしっかり頭に入れて、まずは大きな円を描くことから始めてみよう。ひたすら練習を繰り返せば、きっと思い通りにUターンができるようになるはずだ。

ハンドルを押さえ込まない

ハンドルが切れ込むのは怖いが、
だからと言って両腕に力が入るとステアリングの動きを妨げて危険。
ステアリングはフリーにしよう。
特に内側の腕は意識して力を抜こう。

Uターン時の車体姿勢

慣れたら傾けてみる

慣れたら傾けてみる

立てたままターン

立てたままターン

まずは車体を垂直に立ててゆっくりターン。慣れたら徐々に半径を小さくする。スロットルはアイドリング+α、半クラで動力を緩和してリアブレーキで速度を調整する。慣れてきたら車体を傾けてみよう。上体を進行方向に向けて目線も90度くらい先を見るようにしよう。

右回り、左周り、どちらもマスターしておきたい

左ターン

左ターンも出来るとライディングの幅も広がる。
基本的には右ターンと逆の姿勢となる。
「弓を射る」姿勢をイメージすると分かりやすいだろう。

右ターン

車体を傾けて右手の握り角度が辛くなる場合はを握り変えよう。
右グリップが遠く感じたら親指と人指し指で軽く握る。
左手に合わせて左肘を高く構えると良い。

SS系でのUターン

手首の角度に注意

SS系でのUターン

純粋なスポーツモデルはハンドル切れ角も少なくUターンはしづらい。車種によっては右手がとても窮屈になる場合もあるが、これも工夫次第で何とかなるのだ。

SS系でのUターン

右にフルステアさせるとタンクの角が腕に当たったりスロットル操作がしづらい。このように肘を軽く曲げてグリップを外寄りに握るとやりやすい。

SS系でのUターン

このように肘が伸びた状態で普段どおりの握りでは、手首がタンクに当たって操作を妨害し、立ちゴケのリスクが高まってしまう。気をつけよう

重量車でのUターン

無理はしない

重量車でのUターン

BMWなどの重量車の場合は、少しでも傾くと足で支えることはできない。もちろん練習次第で何とかなるが、安全第一で無理せずターンしてみよう。

重量車でのUターン

Uターンでも基本は同じ。車体を立ててスロットルはアイドリング+α、フルステアのまま曲がれるよう速度を調整するのがポイントだ。

重量車でのUターン

高価な車両を立ちゴケさせてしまうのは誰でもいやだろう。極低速のコントロールに自信がない場合は、足つきUターンがオススメだ。

その他、覚えておきたいUターン

降りてターン

降りてターン

跨ったままでも厳しいと判断した場合は、無理せずにバイクを押してUターン。取り回しと同じように身体と車体を密着させてゆっくり動かそう。

足つきターン

足つきターン

Uターンに自信がない場合や、路面の状況が良くないと判断したのなら、足を着いた状態でUターンしよう。クラッチ・スロットル操作も的確に。

下りターン

下りターン

下り坂ではイン側の足が地面に近くUターンしやすいが、リアブレーキが使えないので、フロントブレーキの操作に注意を払おう。

上りターン

上りターン

上りではイン側の足が遠く逆バンクになるため旋回半径が大きくなりがち。必ず山側に足を着けよう。後半は下りになるので速度にも注意。

いかに楽をするかを考えよう!

 「取り回しは苦手」と言う人が多いですね。もちろん、重量のある大型バイクになるほど難しくなるのは当然です。でも、取り回しの上手い下手は体力勝負ではありません。ポイントは「いかに楽するか」。よく柔道に例えるのですが、「柔よく剛を制す」という言葉があります。相手の力を利用すれば、体の小さい者でも大きな相手を倒すことができるという意味です。ここでいう相手とはバイク。体力ではなく頭を使って、楽にスムーズに取り回す方法を自分なりに考えてみてください。それはバイクという乗り物の特性を知ることにもつながります。

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