【ホンダApe100】フロントフォークオイル漏れ修理(フォークシール交換)、ドライブチェーン交換(ミッツ・ハーの作業実績 2024/11/19)|バイクの整備・メンテナンス・修理店を探すなら【グーバイク(GooBike)】

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2024/11/19 19:48:00 更新【ホンダApe100】フロントフォークオイル漏れ修理(フォークシール交換)、ドライブチェーン交換ホンダ Ape100

作業実施日 2024/11/19

フロントフォークからオイルが漏れてしまったホンダApe100 フロントフォークシールの交換と、錆びて伸びてしまったドライブチェーンの交換でご入庫いただきました。

サスペンションにはオイルが入っています。 これは教習所でも習わないのでご存じない方がいても珍しくありません。 サスペンションは衝撃を吸収するための「バネ」(スプリング)と「ダンパー」(ショックアブソーバー)で構成されています。 バネが伸び縮みすることによって路面の衝撃を吸収するのはイメージができると思います。衝撃を吸収する際に縮んだバネは反発して伸びあがります。 バネがピョンピョンと跳ねるような動きになっちゃうんです。 また、路面の多少の凸凹だと常にバネは伸び縮みしつづけるので車体が安定しません。 この落ち着きのないバネの動きを落ち着かせるのがダンパーの役目。 ダンパーは伸び縮みする動きを抑制するために抵抗する力を発生させます。 皆さんのお住いのお宅のドアにもドアクローザーと呼ばれるダンパーが恐らく備わっていると思います。 ドアの上に付いてるやつですね。 バタン!といきなりドアが閉じずに、ゆっくりと閉じてくれますよね? あれです。 あれがダンパーの役割です。

サスペンションもバネとともにダンパーが備わっており、伸びるときも縮むときも抵抗となり動きを抑制してくれます。 衝撃をバネが吸収し、その衝撃エネルギーをダンパーによって減衰します。 サスペンションセッティングで「減衰を調整する」って聞いたことがありませんか? あれです。 スポーツバイクだとこの減衰力(抵抗する力)の強弱を調整できます。 伸びるときの減衰力、縮むときの減衰力それぞれを調整できたりします。 急に伸びようとするのを抵抗となってゆっくりと延ばす…伸びる際に減衰が働くということですね。 バネは伸びきったあとに再び反動で縮もうとしますが、これもダンパーの減衰力によってゆっくりと縮むようにします…縮み側の減衰力ですね。 このダンパーの強さ…つまり減衰が強いほど、伸び縮みするスピードを抑えることができ、それが強いほどバネのピョンピョンと伸び縮みする力を抑えて車体の挙動を安定させます。 このダンパーにオイルが使われています。 オイルは徐々に劣化するので定期交換が必要なのですが、エンジンオイルのように簡単に交換ができません。

オイルが入ってることを知らない人も珍しくないので、いままで一度も(何年も)交換したことがないという例もぜんぜん珍しくありません。 ただ、このオイルは適正な粘度が保たれている必要がありますから、きちんと定期交換しないとサスペンションの動きが悪くなります。 オイルは漏れないように「オイルシール」で封入されていますが、常に上下に動いて摺動しているサスペンションによりシールが劣化し、オイルが漏れてくることがあります。 こうなったらオイルシールを交換する必要があります。 先に言った通り本来は定期的に交換すべきオイルですし、それが乗り心地に直結するものなのです。 なのでフォークオイルが漏れてきたら「故障」とは捉えずに「ちょうど良い交換時期だ」と前向きに捉えて修理しましょう。 内部のスプリングや各部品を点検、洗浄した後に新しいオイルを入れて新しいシールで封入すればオーバーホールは完了。 すごくスムーズで気持ち良いサスペンションの動きに驚かれるはずです。

ドライブチェーンがかなり錆びています。 錆だけでなくたるみも多くなっており、調整しきれません。 実は見た目に錆がひどくてもチェーンの機能的には問題ないことがあります。 チェーンの外側のプレートは錆てもそれ自体は問題ありません。 問題はこのプレート同士(コマ同士)をピンとブッシュで繋げているのですが、この繋げているリンク部が錆びて動きが抑制されると交換が必要です。 リンクが固着(キンク)してしまったら役立たず。 外側のプレートの錆がピンに浸透していき、キンクを起こしてしまうのは珍しくありません。 錆びさせないのが見た目にもよろしく、錆びた場合はキンクしていないかを定期的に確認。 キンクし始めたら交換です。

リンク部をスムーズに動かすためにもチェーンオイルは忘れずに塗布しましょう。 錆防止にもなります。 スチール製のチェーンはそれ自体が錆びやすい素材です。 チェーンオイルを切らさず(乾かさず)に適宜注油してあげましょう!

ちなみにキンクしていなくても、チェーンが伸びきってしまいたるみ具合を調整しきれなくなれば交換が必要です。 チェーンは使用し続けると摩耗し伸びます。 伸びるとたるんできます。 ピーンとチェーンが張っているとリアサスペンションの動きが抑制されてしまうので、適度なたるみ具合に調整する必要があります。 伸びすぎるとチェーンの摩耗が加速度的に増えるだけでなく、チェーンが外れるという危険なリスクもあります。 チェーンのたるみ具合は適宜調整しましょう。 調整しきれなくなれば今回のように交換です。

チェーンは錆に強いカラーチェーン(アルマイト処理されていたりメッキ加工されているもの)もあります。 錆を防止したい方はこのようなチェーンを選ぶのもありですね。 チェーンの点検、調整、注油、交換…チェーンに関するご相談はどうぞお気軽に!

対象車両情報
メーカー・ブランド
ホンダ
車種
Ape100
作業実績タグ

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