2022/03/18 16:31:19 更新フロントフォークオイル漏れ修理。早めにやらぬとイロイロまずい・・ホンダ VTR250
一般修理ご相談、良くあるフロントフォークのオイル漏れです。 ただ、インナーチューブの状態によっては、オイルシール交換のみではすぐに再発する恐れがあります。 今回はお客様と相談の上、先々のことも考えインナーチューブをも交換いたしました。



ダストシールはボロボロで、インナーチューブの錆もかなり来てます・・ ダストシールがこの状態ですので、内側のオイルシールも溜まった水気でサビサビ。 リップが変形して、インナーチューブに密着してませんw



最初は汚れた灰色のオイル、後から水分の混入で錆れた茶色い液体が・・ オイルシールの変形で、中からオイルが漏れるだけでなく、外から水分も入ってくるのです。

フォークシールの交換は、フォークを完全に分解する必要がありますので、 実質オーバーホールになり、フォークの性能がよみがえります♪ この車両も、作業後は前の車高が1センチ近く上がりました。 オイル漏れと、作動不良で沈んだままのフォークが正しい状態に戻っただけですが(笑) 洗浄後、新品の部品を組み付けていきます。



フォークのオイル漏れを放置して走行していると、様々な2次災害的なことが起こります。 代表的なものが、フロントブレーキのオイル付着による制動力低下や、ゴム部品の劣化です。 オイルが付着したまま使用したブレーキパッドは、油分が摩擦材に浸み込んでしまい、 洗浄しても、ブレーキングでパッドが高温になると、また油分が染み出てくるため、制動力は戻りません。 ブレーキキャリパーのスライドピンなどのブーツも油分でふやけてガバガバになってしまいます。 と、言うわけで、ブレーキパッドやキャリパーのゴムパーツも交換いたしました。

フロントフォークのオイル漏れは、走行していない間も、車重によって漏れ出てきます。 ブレーキのみならず、タイヤにもオイルが付着しますので、ほおっておくと転倒のリスクもあります。 余計なトラブルを招く前に、気が付いたら早めに修理しましょう!
費用
項目 | 数量 | 単価(円) | 金額(円) | 消費税 | 区分 |
---|---|---|---|---|---|
フォークインナーチューブ | 2 | 19,600 | 39,200 | 課税 | 部品 |
フォークシールセット | 2 | 1,820 | 3,640 | 課税 | 部品 |
ストッパーリング | 2 | 200 | 400 | 課税 | 部品 |
スライドブッシュ | 2 | 580 | 1,160 | 課税 | 部品 |
ガスケット | 2 | 160 | 320 | 課税 | 部品 |
フォークオイル | 1 | 1,500 | 1,500 | 課税 | 油脂 |
フロントブレーキパッド | 1 | 5,800 | 5,800 | 課税 | 部品 |
ブーツ | 1 | 520 | 520 | 課税 | 部品 |
工賃 | 1 | 15,600 | 15,600 | 課税 | 整備 |
課税-小計(①) | 68,140円 |
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消費税(②) | 6,814円 |
税込み-小計(③) | 0円 |
消費税 | 0円 |
非課税-小計(④) | 0円 |
値引き(⑤) | 0円 |
総額(消費税込)(①+②+③+④+⑤) | 74,954円 |
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対象車両情報
作業時間目安
1時間30分