2021/09/16 15:16:56 更新ホンダRTL260F エンジンかからず修理ホンダ RTL260F
先日からのエンジン始動しないトラブル修理です。
まずは火花、圧縮、燃料の3原則をそれぞれ確認。すべてにおいてそれなりというか正確に 言えば「プラグへ火花」が出ている。キックで「かなりの圧縮」がある。疑わしきはシリンダーへ「燃料が噴射」されていない、、、ようだか時々プラグは濡れている。だから瞬間エンジンがかかる。 という症状までは確認できました。では何故「続かない」かがわかりません。 メインハーネスへECU情報を取得してパソコン診断できる車両ですが、肝心のハーネス不良で情報収集「不能」。他のメインハーネスを接続スロットルBODYはそのままだと「情報収集」可能です。 ここで減点回帰。どうやってかからなくなったか! そうそれは昨日まで調子良かったのに1日経ったら「突然」始動できなくなっていました。 ということは原動機には原因がなさそうだというのは経験上理解できるし現物確認しても故障の兆候はありません。 かなりの時間を費やしても見えないトラブル、、、「電気系統」というのが見えてきました。
始動に必要な電源は[点火と燃料噴射]双方ともジェネレータからECUへ供給されます。スパークプラグで「火花」を確認。 燃料は専用工具ではなく簡易方法ですが「シリンダ室への燃料」フェルポンプ取り付け部を緩めてガソリンの吹き出し程度でフェルポンプが作動しているのを確認。「フェルポンプ」はある程度動いて「電源」もあり「作動」もしていることになります。 車体へのマイナスアース不良も確認、問題なし。電気回路は正常です。 スパークプラグ新品交換、周辺機器のショート「電動ファン」を考えてとりあえずリレーを外しますが、、、と考えられるイレギュラー法で作業を進めてテストを重ねます。 もう1台の車両からフェルタンク移設と現車の「フェルポンプ疑い消去法」も、、、 はたまた生きてるであろう中古品ECUスロットルBODY」も交換、、、
時間経過とともに焦りと電気回路のような迷路図が現車の前で浮かんでは消えを繰り返しています。 こうなるといけません。 そうです「基本に返る」「原点回帰」が大事です、それはやった、それは間違いない、それはあり得ない。というのを禁句に。 テスターで数値把握です。 まずはジェネレータ抵抗値=ほぼ問題ない数字 パルスコイル=大きくではなくほとんど検知出来ません。 てことで問題解決。とあっけない幕切れでしたが、現車では明らかに「火花」が出ているので疑えないのが「作業現場」です。 結果論ですが「机上論理」でマニュアル通りに修理出来た案件と言わざるを得ない残念な結果となりました。サービスマニュアルに沿った修理判断をすればアッという間の原因判明です。 しかし、本来修理作業の現場ではどちらにせよ通らなければそこに到達できない場合もあるわけで 急がば回れでなく回りながら急がない確認が大事というのを痛感した事案となりました。最後になりましたがM浦君ありがとうございました。
対象車両情報
作業時間目安
1時間30分