ホンダ　１９６５年式トレイル５５、キャブレターとガソリンタンクからガソリン漏れで入庫しました。キャブレターはフロート室という、ガソリンが一時的に蓄えられている場所からオーバーフローしています。まずはフロート室の点検からしていきます。

昔のバイクはこのフロートという浮き子が真鍮でできているものが多く、フロートのつなぎ目にあるハンダやフロートその物が腐食で穴が開き、フロートの役目をしていない場合があり、このバイクもそれでした。新品の部品が取り寄せできる場合はいいですが、さすがにこの年式は生産していませんでした。

しかし、海外製の違うバイクに同じ形のフロートを使ってるキャブレターがあるので、今回はそれを使用。錆びて穴が開く真鍮製から、丈夫なプラスチック製に変わりました。

組み付け後、オーバーフローがないこと、油面、スロー系統（アイドリング付近）の確認と微調整をしてキャブレターは完成です。OHCのエンジンなのでシリンダーヘッドが少しスリムですね（笑）