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名車図鑑  ヤマハ DT/ランツァ シリーズ
DT/ランツァ シリーズ 1990-2007
DT/LANZA Series
DT/LANZA Series 1968-1998  

オフロード走行に的を絞ったDT1
ヤマハが誇るトレールモデルのパイオニア
DTはヤマハトレールの代名詞になり
数多くのバリエーション展開を披露した
そして傑作モデルであるランツァに帰結した

DT/LANZA Series それはまさに衝撃的なデビューだった。1968年、ヤマハから新発売されたDT1は、国産オフロードモデルのパイオニアとなった。
 バイクが実用車から趣味の乗り物としての移行期にあった当時、まだナナハンも登場していなかった時代の主流はロードスポーツだった。
 バイクに熱中する多くの若者たちにとって、250ccクラスはまだ憧れの存在であり、50ccから入門し、90や125ccにステップアップしていくのが一般的な時代である。
当時すでに多様なユーザーニーズに対応すべく、各社のバリエーションは拡大途上にあり、オフ系モデルにはスクランブラーと呼ばれたモデルがラインナップされていた。それらはロードスポーツ車をベースに、アップマフラーとアップハンドルを備えユニバーサルタイヤを装着。タイヤとの透き間を大きく確保したフェンダーや、2次減速比を低く設定する程度の変更が一般的だった。
 唯一ホンダのCL系はタンクデザインも専用設計し、スタイリッシュなスクランブラーとして人気を得ていた程度で、DT1登場の驚きは非常に大きなものだった。DT1は、まさにオフロード走行に的を絞った単機能化モデルとして、大きな話題と注目を集め、斬新かつシンプルなスタイリングがブームを呼ぶ。
 2サイクル単気筒エンジンはすべてが新開発。フロントフォークにはラバーブーツを持たないチェリアーニタイプを採用。タイヤはブロックパターンのトレール用を履いた。
 ホワイトカラーに黒のペンシルストライプをあしらった丸いタンクデザインなど、その野性的な雰囲気はそれまでになかったもので、新しい機能的な魅力が輝いて見えたのだ。
 同時期に、フロント・アップフェンダーを採用したライバルのスズキハスラー250も登場したが、デビュー当初のインパクトと後の人気ではDT1が勝った。
 当時ヤマハの車名は排気量別の呼称が採用されていて、Dは250ccであることを示していた。Tはトレール(獣道)の意味だ。
 DT1に始まるオフロードブームはアッという間に広がり、ひとつのカテゴリーが成立。1971年までにはミニトレの愛称で親しまれたFT50から、JT60、90HT1、125 AT1、そして360ccのRT1までそろう。ヤマハのトレールが、ひととおりシリーズ化されたのを機にDT1はDT250にモデルチェンジ。それ以後DTはヤマハのトレール系モデルの総称となったのだ。
DT/LANZA Series ちなみに林道はまだ多く存在した時代。ツーリングに出かけると舗装されていない道や、道路工事中に遭遇する機会が多かっただけに、オフロードに的を絞った走破性の高さは実用上でも生きた使い方ができた。
 その後はDT+排気量がモデル名の表記となり、50ccから400ccまでシリーズ化。なかでも抜群の傑作として高い評価を得たのが1977年に登場したDT125だ。
 カンチレバーと呼ばれたリヤのモノクロスサスペンションは、メインフレームに沿ってレイアウトされた長いショックアブソーバーを持ち、操縦性のよさとダートでも快適に走れる走破性の高さでライバルを圧倒するポテンシャルを発揮した。
 この125の成功が、その後のDT200R、同WR、そしてDTシリーズの最後を締めくくったランツァへとつながっているのだ。
 ちなみにランツァは前身のWRがエンデューロマシンとしての戦闘力に磨きをかけ過ぎた反省のもとに、公道を走るデュアルパーパスモデルとしてのあり方を見つめ直し、程よいサスストロークをもたせ、足つき性の改善も含めて、誰にでも親しみやすい車格で開発されたのが特長。
 疑似トラクションコントロールなど先進の電子デバイスも採用し、オフロード系ファンからは熱い支持を集めた。2サイクルエンジンで排出ガス対応をする難しさから、惜しまれつつも絶版になってしまった。
文=近田 茂
画像提供=ヤマハ発動機
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