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同型エンジンを搭載するモデルは中古市場にもたくさん見つけることができる。 ピュアスポーツからメガヒットアメリカンまで華麗なる変身を遂げたホンダの名機。それがVT250系だ。 アクの強すぎるスタイルで全く売れなかった初代に対し、空前の大ヒットを記録した現行モデル。20年越しのリベンジを達成した!? 当時は玄人好みだったVツインが、国産アメリカン大ブームの火付け役へ。時代のうねりを乗り越えたブロス系エンジン。 80年代に大ヒットした男カワサキのFXを先祖に持つゼファーのエンジン。ネイキッドの元祖は血統も優良だった。 ヤマハの独創的な思想を形にしたジェネシスエンジン。FZXという亜種も生まれたが、本流はスポーツエンジンなのだ。 本家GSXRが水冷化されたあとも、ネイキッド用としてしぶとく生き残った油冷エンジンは、今でも高い人気を誇っている。 エンジン共通化がもたらす まったく新しい流れこれまでエンジンの共通化では、スクーター同士やマニュアルのスポーツバイク同士という手法が当たり前で、スクーターとバイクという大きな壁を超えて流用が行われることはなかった。しかし、ミッション方式の違いという壁を、最新AT技術によってぶち破る時代がついにやってきたのだ。 これはとてつもない技術革新だ。なぜなら、これまでまったく価値観が違っていたバイクとスクーターのクロスオーヴァーが始まろうとしているからだ。 ひたすらにパワーを求めてきた進化とはまったくベクトルが異なるこの進化は、我々ライダーのライフスタイルを大きく変えるかもしれない。そんなことはない、と思うかもしれないが、今まで相容れなかった二つの乗り物がひとつになる方向性が見えてきているのだ。そこで一体どんな化学反応が生まれるのか。 想像を遙かに超える、新しい二輪車が目の前に登場する日も近いのかもしれない。 |
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