自分でやるオイル交換!オイル交換の手順と注意点
エンジンオイルの交換は定期的に行う事が重要です。「自分のバイクのオイル交換くらいはできるようになりたい!」「近くでお願いできるショップがない!」というような方のために、オイル交換の手順と注意点を解説します。
1:必要な道具とエンジンオイルを用意する
まずは、必要なものを揃えましょう。
新品のオイル
車種によって必要なオイル量が異なります。事前に、自分のバイクに必要なオイル量を調べておきましょう。
ドレンワッシャー(ドレンパッキン)
ドレンボルトを締め込んだ時に、隙間を埋め密着させる役割を担っています。原則、オイル交換ごとに新品にします。使いまわしをしていると、隙間が空いてオイル漏れの原因になります。
オイルジョッキ
新しいオイルを注ぐのに必要なジョッキです。
廃油BOX
古くなったオイルを処理するための専用BOXです。くれぐれも抜いたオイルをそのまま流してしまったり不法廃棄をしないようにしましょう。また、専用BOXに処理した廃油の捨て方は、各自治体で異なる場合がありますので、事前に確認をしましょう。
工具
ドレンボルトを外したり締めたりする工具です。ボルトをなめてしまったりしないように、オープンスパナではなく、サイズの合ったメガネレンチやソケットレンチを使用します。
その他
けが防止のグローブや、オイル汚れをきれいにするパーツクリーナーなどもあると便利です。
※オイルフィルターを交換するときは、新品のフィルターやフィルターレンチの用意が必要ですが、今回はオイル交換のみの場合を想定しています。
2:エンジンを少し暖気する
エンジンを暖気し、オイルを温めておくことでオイルが柔らかくなり、オイルを抜くのが楽になります。注意点としては、たくさん走った直後や、必要以上の暖気をすると、エンジンやオイルが熱くなりすぎて、火傷の危険が出てきます。あくまでもオイルを抜きやすくするために、軽い暖気程度で問題ありません。また、暖気せずにオイルが冷えた状態でもオイル交換自体は問題ありません。
3:古いオイルを抜く
廃油BOXをセットして、ドレンボルトを外して古いオイルを抜きます。ボルトをなめない様に、メガネレンチかソケットレンチを使うようにしましょう。また、工具とボルトのサイズが合っているかもしっかり確認が必要です。暖気の時にオイルを温めすぎていると、ボルトを緩めたときに出てきたオイルで火傷することがありますので、くれぐれも気を付けてください。
また、外したボルトが廃油BOXの中に落ちないように気を付けましょう。
4:ドレンボルトを締める
全て、オイルが抜けたらドレンボルトを締めます。この時にドレンワッシャー(ドレンパッキン)を新品にします。使いまわしをすると、ワッシャーが変形していたりしてオイル漏れの原因になる事があります。
また、ドレンボルトを締めるときは、締めすぎにも注意します。必要以上に締めることで破損の原因になります。厳密には、標準締め付けトルクというものが存在しますが、ここでは割愛します。
5:既定のオイル量を入れる
ドレンボルトを締めたら、既定のオイル量を計って入れていきます。たくさん入れれば良いというものではないので、既定量に合わせて入れてください。既定量は車種によって異なりますので、取扱説明書やサービスマニュアルで確認しましょう。
※オイルフィルターを交換する時は、入れるオイルの量が若干多く設定されているのが一般的です。
オイルを注入したら、蓋をして、エンジンを始動します。オイル漏れがないか確認して、問題なければ終了です!
6:オイル交換に掛かった費用と時間
ここでは、ホンダ PCX125のオイル交換を実際にやってみた事例を紹介してみます。
購入部品
※すべてネットで購入のため 送料350円が掛かりました。
※ドレンワッシャーは20個入り972円購入のため、1個あたりで計算。
※工具と、ジョッキは保有していたので費用には含まず。
※価格はすべてネットで購入した価格のため、定価とは異なります。
トータルで掛かったオイル交換の費用は、合計1691円でした。所要時間は準備から片付けまで含め30分。
7:おまけ:バイクショップに依頼したときと、どっちが得なの??
参考までに・・・某バイクショップに同じ作業をお願いしたときの費用を聞いてみました。
PCX125 エンジンオイル交換
オイル交換工賃・・・864円
オイル代金・・・1080円
で合計1,944円との事です。
特にサービス料金でもなく、通常料金で、廃油の処理や、ドレンワッシャーは無料との事でした。また、こちらのショップでは、オイル交換の際にタイヤの空気圧チェックもやってくれるそうです(無料)。
所要時間に関しては、他のお客様の作業中でなければ、10分もあれば終わってしまうようです。
工賃やオイルの料金は、ショップによって異なりますので、全てのショップが同じとは一概に言えないですが、こちらの店長さんによると、ごく一般的な価格設定だそうです。
自分でメンテナンスをする事で、メンテナンスの知識が増えたり、バイクの不調にいち早く気付いたり、何より「自分でやっている」達成感・満足感を感じることができます。
損得は別にして、自分でできることは自分でやるのも、バイクライフの醍醐味です。
一方で、バイクショップに頼む事で手間なく安心してオイル交換がお願いできるのも事実です。手間などを考えると、ショップに任せた方が良いという考えも正解だと思います。
また、何かあった際に相談できるショップがあると、バイクライフが充実することは間違いありませんので、まずはオイル交換から、バイクショップに訪れてみるのも良いかもしれませんね。
自分でやるか、ショップにお願いするか、どちらが正解か答えはありませんが定期的なオイル交換をすることが良いのは間違いありません。
バイクのメンテナンスをしっかりやって、楽しいバイクライフを送りましょう!!
バイクのオイル交換 基礎知識
※本記事は4サイクルエンジンのオイル交換の場合で記載しております。
※本記事は、2017年10月13日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。
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