おすすめのツーリングスポット:東北の温泉街を満喫出来る八幡平アスピーテライン
「八幡平アスピーテライン」は岩手県の八幡平御在所地区から秋田県のトロコ温泉まで、八幡平を横断する全長約27kmのドライブウェイです。スケールの大きな風景が楽しめる、東北屈指の山岳コースです。走りだけにとどまらないその魅力をご紹介します。
アスピーテとは
「アスピーテ」とは、楯を伏せたような形の火山を示す名前です。茶臼岳の山腹を縫って走る道から南に岩手山が眺められ、樹林の中に青い湖沼やアオモリトドマツの森等、変化に富んだ風景が楽しめます。
全長は約27km。さらにアスピーテライン秋田側の基点に繋がる樹海ラインと合わせれば、合計距離50km以上に及ぶ山岳ツーリングコースを楽しめます。雄大な景観が魅力のアスピーテラインと、車両の通行量が少なく走りをメインに楽しめる樹海ライン、共にライダーに人気のエリアです。かつては有料道路でしたが、現在は料金無料で開放されています。観光地化が進みすぎていない点も魅力で、周囲には手つかずの自然が残っています。
全線にわたって展望がいいため、快適な走りが堪能出来るルートです。特に岩手・秋田県境にある「見返り峠」付近が最高のビューポイントです。森林限界を超えた高さなので、名山・岩手山や周囲の原生林を見晴らす迫力ある眺めが圧倒的です。
北国ならではのお楽しみ
東北屈指のロング&ワインディングロードなので、たくさんのライダーがツーリングに訪れます。高い樹木が無くなる八幡平の山頂近辺では一気に展望が開けるので、空に手が届きそうなダイナミックな風景をパノラマで眺めながらライディングが楽しめます。ワインディングロードは道幅も広いので、コーナリングも楽しいはずです。中高速コーナーからヘアピンカーブまで大小様々なコーナーがあるので、走りを楽しむには最高です。
秋は紅葉が美しく観光客も多いので、週末は通行量が増えます。積雪のため冬季11月上旬から4月下旬までは閉鎖されて通行止めです。春の開通後のお楽しみは、八幡平名物「雪の回廊」。道路の両側に数メートルの高さで残る雪の壁の間を走る、非日常感満点のツーリング体験が出来るはずです。

走りと同時に温泉地巡りも楽しみたい
アスピーテラインの魅力は走りだけではありません。周囲には東北の名湯、秘湯が点在しているので、走りと合わせて楽しめます。東北最高地点の秘湯として有名な藤七温泉、様々な変わり湯が楽しめる後生掛温泉、混浴露天風呂のある蒸(ふけ)の湯等、温泉好きを唸らせる古湯・名湯の数々が周囲に点在しています。いずれも源泉かけ流しの、地元の方から親しまれてきた温泉ばかりです。
アスピーテラインを通れる時期にしか入れない温泉もあります。季節ごとに変化する東北の雄大な自然の魅力を、走りと温泉の両方で味わってください。
八幡平アスピーテラインへの行き方・おすすめルート
八幡平アスピーテラインへの行き方は以下の通りです。
関西 / 関東 / 青森方面からのアクセス
東北自動車道 松尾八幡平ICから約10分
アクセス方法
秋田海沿いからのアクセス
秋田県庁より約2時間30分
アクセス方法
冬季閉鎖期間
11月上旬~4月下旬
詳しい期間は以下のホームページで確認しておきましょう。
冬季閉鎖期間が確認できるHP
冬季閉鎖が終わる4月下旬、八幡平アスピーテラインの両側には高さ数mの雪の回廊があり、雪国ならではの風景を楽しむことができるでしょう。八幡平アスピーテラインの秋田県側の道中には温泉施設も多くあるので、目的地や休憩地として活用することをおすすめします。また、八幡平山頂駐車場展望台は、早朝、条件がそろえば、雲海に浮かぶ岩手山や森吉山を眺望できます。初夏~秋にかけては、湿原に広がる自然や火口跡にできた大小の沼を観賞することもできるでしょう。また、10月上旬~中旬は紅葉の名所として知られています。
岩手側と秋田側の入り口には急カーブが連続しており、標高が上がると緩やかなカーブとアップダウンが続く道路です。ドライビングに集中したいライダーも楽しめるツーリングスポットでしょう。さらにツーリングを楽しみたいライダーには以下のルートをおすすめします。
おすすめツーリングルート
全部で約53km、70分程度のツーリングコースです。途中の温泉や観光名所を調べ、事前にマップでコースを確認し、予定を立ててみましょう。
まとめ
ツーリングに出て日頃の疲れを癒したいという方なら、八幡平アスピーテラインを走って温泉巡りをしてみてはいかがでしょうか。
本記事は、2016年12月9日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。