右折、左折、直進等、信号のある場所でのバイクの安全運転方法
バイクを運転していて一番危険を伴うのは、信号のある交差点での右左折ではないでしょうか。教習所で交差点への進入方法は習いますが、運転に慣れてくると基本に忠実な走行とはいかなくなってしまいます。ここではバイク乗車時の交差点の進入方法を改めておさらいしましょう。
信号左折で注意したい点
大型バスやトレーラーが左折する時は、内輪差があるためレーンをまたいで左折を行うことがあります。バイクがその内側を付いて回り込むように左折をするケースもあるようですが、明らかにマナー違反ですし、バンクを付けて鋭角に左折するため転倒の危険が高まります。
バイクは小回りが利くため、鋭角に左折出来るメリットがありますが、左折のタイミングによってはトレーラーやトラックの後輪に巻き込まれてしまう可能性があります。
また、左折側の道路の端にはゴミや土等の堆積物が溜まりやすい傾向にあります。無理な左折を行い、車体を倒した時に堆積物でスリップするケースもあります。
右折時は事故の可能性が
原付バイクは二段階右折が義務付けられていますが、125cc以上のバイクは乗用車と同じように右折レーンに入ることがルールです。バイクは急発進や急加速に順応出来るため、対向車線の直進車の切れ目を見極めて、勢いよく飛び出すことがありますが、直進車の陰に隠れて加速しながら交差点に進入するバイクや乗用車と衝突事故を起こす可能性も否めません。
加速したバイクの事故は単なるケガでは済まないので、交差点の右折時は運転技術の過信は禁物です。特に「右折可」の矢印信号が出た直後の急加速も注意すべきです。

交差点内で進路変更は避けるべき
バイクは車の間を縫うように幾度となく車線変更を繰り返して前へ進むことがあります。ライダーとしては、このようなすり抜け行為を行うことで早く目的地へ到着出来るメリットがありますが、むやみな車線変更は車の流れを妨げる要因にもなり得ます。
また、交差点に進入してからもすり抜けの意味合いで車線を変えることは、後続車へ危険を感じさせ、後続車が多重事故を起こすことにも繋がります。こういったことから、交差点に進入したら車線変更は避けましょう。
中には「黄色いライン」でレーン分けがなされている交差点もあります。これは、車線変更禁止を意味するラインです。このライン内ではすり抜け行為も出来ませんので、マナーを守って運転しましょう。
まとめ
信号のある交差点では、運転技術や性能を過信した運転は危険を生みます。もちろんライダーのみならず、自動車の運転手もマナーを問われることがありますが、一人ひとりが交通ルールやマナーを再確認することで交差点内の事故を減らすことが出来ます。信号がある場所では特に、安全に走行しましょう。
本記事は、2017年2月13日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。