バイクのコンデンサー不良が原因で起こる症状&コンデンサーが故障したときの対処法
バイクのエンジン始動が不安定になるとエンジンパーツや点火装置、バッテリーなどあらゆるパーツから原因を洗い出す必要があります。今回は、なかでも発見が難しいコンデンサーについて解説します。「コンデンサーってどんなパーツ?」「どんな症状が出たら交換すればいいの?」という疑問を解決して、不要なエンジントラブルを未然に防いでいきましょう。
バイクのコンデンサーの役割と点火方法
バイクのコンデンサーとは、点火装置(CDI)内に搭載された蓄電パーツをいいます。バッテリーから流れる電力は点火装置内で高電圧に変換され、火花(スパーク)を起こすことでエンジンを始動します(※CDI点火)。しかし、コンデンサーが寿命を迎えたり不調になったりすると、バッテリーから送られる電力を点火装置内に留まらせることができず、始動に必要な火花を作り出すことができなくなってしまいます。
エンジンの点火には高電圧とそれによる火花の発生が不可欠なため、「思い当たる原因をすべて除去しても始動性が悪い」といった場合、コンデンサーの不具合を疑ってみる必要があります。
※CDI=CapacitiveDischarge Ignition (キャパシティブ・ディスチャージ・イグニッション)
バイクのコンデンサー不良で起こる症状とは?

バイクのコンデンサーに不良があると、具体的に次のような症状が見られます。
コンデンサーに不良が起こると、前述のとおり火花を散らせなくなるため、エンジンの始動は不安定になります。これらの症状があり、関連する他のパーツではなく、コンデンサーの故障が予測される際は、信頼できるバイクショップへCDIの点検・整備を依頼しましょう。
バイクのコンデンサーが故障したときの対処法
コンデンサーが故障している可能性が高ければ、コンデンサー交換もしくはCDI修理を行います。CDI修理は部品代と工賃を含めて20,000円を超えるケースが多いため、まずは故障が疑わしいコンデンサーの交換で対処してみるのがおすすめです。コンデンサーはCDIよりも安価で手に入れることができます。
電気系統のメンテナンスができる方はエンジントラブルだからと不安にならずに、コンデンサーを含むCDIの点検を行ってみましょう。
まとめ
本記事は、2019年4月25日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。