バイクで転倒してエンジン停止!エンジンがかからない原因と対処方法
バイクで転倒し、エンジンがかからなくなったという経験を持つ方は多いでしょう。立ちごけなど突然の転倒では焦りやすく、エンジンがかからなくなれば判断に迷ってしまうケースもあります。しかし、原因と対処方法を知っていれば正確な判断ができ、その場で復旧できる可能性もあります。
ここでは、転倒してエンジンがかからない場合の原因と対処方法について、ご紹介します。
転倒した後にエンジンが停止する原因
バイクで転倒しエンジンが停止してしまった場合、まずはバイクの状況を素早く判断する必要があります。このような場合は、オイル漏れを起こしている可能性もあるため、むやみにエンジンを始動させないよう注意しましょう。
エンジンが停止する原因は、燃料噴射装置(キャブレターもしくはインジェクション)によって異なります。自身のバイクにどちらの燃料噴射装置が採用されているのかを、しっかり把握しておきましょう。
次に、キャブレター車とインジェクション車それぞれの、エンジンがかからない場合の原因を見ていきましょう。
<キャブレター車でエンジンがかからない場合の原因>
キャブレター内のフロートからガソリンが漏れることにより、燃焼室にガスが混入している可能性があります。また、ガソリンタンクから燃料が漏れ、プラグが被ってエンジン始動ができないことも考えられます。
<インジェクション車でエンジンがかからない場合の原因>
インジェクション車は角度センサーが搭載されているため、一定の時間、危険防止のためにコンピューター制御がかかり、電源を強制的に遮断していることが考えられます。
エンジンがかからないときの対処方法

キャブレター車とインジェクション車それぞれの、エンジンがかからない場合の対処方法をご紹介します。
<キャブレター車の対処方法>
ガソリンが漏れている場合、原因の箇所をウエスでふき取り、再度漏れてこないかを確認します。また、バイクを起こしてから3~5分程度時間を置くと、キャブレターフロートの油面が落ち着きます。フロートの油面高が落ち着いたらキルスイッチをオンにして、エンジン始動を試してみましょう。
<インジェクション車の対処方法>
インジェクション車の場合は、ガソリンの漏れがないかを確認したら、キルスイッチとキーをオフにし、完全にエンジンを停止状態にします。そして再度、キルスイッチとキーをオンにして、エンジン始動を試しましょう。ほとんどのインジェクション車の場合は、この作業で角度センサーが解除され、エンジンが始動されます。
ただし、センサー類の損傷が原因でエンジン始動ができない場合は、応急処置が困難なため、レッカーを依頼してバイクショップで修理してもらいましょう。
まとめ
本記事は、2018年12月26日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。