バイクのエンジンオイルにあるma規格とは?意味やオイルの種類を徹底解説!
バイクのエンジンオイルを選ぶ際、どれを基準にしてよいか悩んだことはあるでしょうか?エンジンオイルは「10w−40」など、粘度を表す表記以外にもJASO規格が存在します。今回は、エンジンオイルの規格や種類についてご紹介していきます。
オイルの摩擦特性を表すJASO規格
JASO規格とは、日本自動車規格によって定められたエンジンオイルの特性を表す規格です。
という3つの特性を測定し、基準指数内ならMA、基準指数以外ならMBとなります。また、MA規格は2006年からさらに細かく分類されるようになり、MA1とMA2という規格が新たに誕生しました。
JASO規格の分類
上記の通りJASO規格は「MA、MA1、MA2、MB」といった表記で示されます。これらの分類はどれが優れているかを順位づけたものではなく、あくまでもオイルの特性を表す規格です。「MAはMBより性能が劣る」といったことではありません。
それぞれの規格は、以下のような摩擦特性を持ちます。
分類 | 特性 |
MA | 高い摩擦特性を持つ |
MA2 | MAクラスの摩擦特性の範囲内では粘度が高め |
MA1 | MAクラスの摩擦特性の範囲内では粘度が低め |
MB | 低い摩擦特性を持つ |
バイクは車とは異なり、ミッションやクラッチなどもエンジンオイルで潤滑されています。エンジンの潤滑だけでなく、ミッションの保護やクラッチ滑りを起こさないことも求められるため、車用のエンジンオイルとは区別する必要があります。そのため、JASO規格の中で上記の4グレードがバイク専用の規格として定められています。
車用のエンジンオイルをバイクに流用するとクラッチ滑りなどを引き起こす可能性があるため、必ずバイク用のグレードのオイルを入れるようにしてください。
MA規格オイルはどんな用途に適しているの?
MA規格のオイルは、主にMTのバイクに指定されることが多いです。これは、MTのバイクにMBのオイルを入れると摩擦特性が低くクラッチ滑りを引き起こすためです。
逆に、エンジンのみを潤滑するスクーターなどでは、できるだけ摩擦の低いMBのオイルが推奨されます。クラッチ滑りを気にしなくて良いのであれば、車と同様になるべく抵抗の少ないオイルが好ましいためです。
どちらが優れているかではなく、タイプにより使い分けがされます。指定以外の規格のオイルを使用するとクラッチやミッションを傷める可能性もあるため、必ず指定のオイルを入れるようにしましょう。
まとめ
本記事は、2019年8月30日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。
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