バイクにエンジンコンディショナーを使うメリットと使用方法｜グーバイクマガジン -公式サイト-

エンジンは汚れがたまると、調子が悪くなってしまいます。オーバーホールができれば調子を回復させることは可能ですが、メンテナンス初心者にはハードルが高いでしょう。今回は、分解しなくてもエンジンの汚れを取ることができる、エンジンコンディショナーについてみていきましょう。

バイクにエンジンコンディショナーを使うメリット

エンジンコンディショナーには以下のメリットがあります。

• 気化器などの吸排気系と燃料室にたまった汚れを洗浄する
• 汚れたエンジンの性能を回復させることができる
• 安価でエンジンの洗浄ができる

このようにエンジンコンディショナーは、エンジンを分解しなくても汚れを除去できるケミカル剤です。エンジンは以下の原因により徐々に汚れていきます。

• エンジンの燃焼で発生するスラッジ
• ホコリや泥土の混入

スラッジなどが発生すると、エンジンだけでなく吸排気系などにも影響を及ぼし、アイドリング不調やエンジン性能の低下を招いてしまいます。このような場合にエンジンコンディショナーを使うことで、不具合を解消できる可能性があるでしょう。

バイクにエンジンコンディショナーの使用方法

エンジンコンディショナーには、基本的に車に使用する場合の説明しか書かれていません。そのため、バイクに使用するときは、以下の方法で行いましょう。

用意するもの

• エンジンコンディショナー
• レンチ
• ウエス

作業手順

1. エンジンを切る
2. プラグコードを取り外す
3. スパークプラグを取り外す
4. プラグの挿入穴からエンジンコンディショナーを噴射させる
5. 1時間以上放置する
6. プラグ穴にウエスなどをつけて10秒以上セルを回す
7. スパークプラグとプラグコードを取り付ける
8. エンジンをかけて白煙が出なくなるまでアイドリングする

バイクにエンジンコンディショナーを使う際の注意点

エンジンコンディショナーを使うときは、以下の点に注意して作業しましょう。

• エンジンコンディショナーを噴射した後に必ずクランキングしなければ、エンジンを壊すリスクがある
• エンジンコンディショナーのメンテナンスで発生する白煙は強烈な臭いがするため、外や換気の出来る場所で行う
• エンジンコンディショナーを使用しても不具合が解消しない場合は、バイクショップで点検や修理をしてもらう

エンジンコンディショナーの効果は、バイクの状態などによって様々です。オイル交換やチェーンへの注油の方が効果を実感できるという意見もありますが、手軽に安くメンテナンス出来るところがエンジンコンディショナーの大きなメリットでしょう。不具合が直らない場合は、迷わずバイクショップで点検してもらいましょう。

まとめ

• エンジンコンディショナーはエンジンを分解せずに安価で洗浄ができる
• エンジンコンディショナーをバイクに使う場合はスパークプラグの穴から噴射して使用する
• エンジンコンディショナーを使ったあとはクランキングをして溶剤を出し切らないとエンジン故障のリスクが高まる
• エンジンの調子が改善されないときはバイクショップで点検してもらう

本記事は、2018年9月28日の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。