バイクのバッテリーの充電・メンテナンス方法
エンジンのスタートやライト、ウインカーの点灯やホーンまで、バッテリーはバイクを動かすために必要な電気を送る重要なパーツです。バッテリーが劣化して機能が低下すると、ヘッドライトが暗くなる、ウインカーが正常に動かない、エンジン始動の際にセルモーターの回りが悪くなる等の影響が出ます。
バッテリーの種類や寿命について
バッテリーは自然に放置しているだけでも放電し、劣化が進みます。長期間乗っていない場合はもちろん、パーキングライトの消し忘れやレギュレーター(バッテリー充電等を担うパーツ)の故障(パンク)もバッテリーが上がる原因となります。日頃から適度にメンテナンスを行っておくと安心です。
オートバイのバッテリーには構造的に大きく分けて「開放式」と、「VRLA(制御弁式)」の2種類があります。従来一般的だった開放式よりも、最近はVRLAタイプが使用されることが多くなっています。密閉性が高く(密閉型)、バッテリー液を補充する手間がかからないことから「MF(メンテナンスフリー)バッテリー」とも呼ばれています(以下MFタイプで統一)。さらに、電解液を注入してから使用する「液別タイプ」と、販売の時点で既に電解液が入っていて、充電が完了している「充電済タイプ」があります。
開放式タイプには6V(ボルト)と12Vという2種類の電圧タイプがあります。主流は12Vタイプで、6Vは一部のビンテージバイクや小排気量バイクに比較的多く見られる形式です。MFタイプは12Vのみです。メンテナンスフリーとはいえ、使用に伴って劣化が進むので、何もしなくても良いわけではありません。点検とメンテナンスを定期的に行ったほうが寿命は延びます。
バッテリーの充電方法
エンジンのかかりが悪い等の症状が出る前に、1ヶ月に1回を目安に充電状態の点検をおすすめします。しっかりと固定されているか、端子部に腐食等が起きていないかを確認し、バッテリー電圧をテスターでチェックしましょう。テスターは数千円で買える商品もありますし、サービスが充実しているガソリンスタンドやバイクショップでも、無料点検が可能な場合があります。
端子電圧の目安は13.0Vで、充電を行えばほぼ100%まで回復出来ます。充電には市販の充電器が必要で、数千円から1万円を超えるものまで幅があります。開放式とMF(VRLA)式で、必要な充電器はそれぞれ異なるので、必ず手持ちのバッテリーに合ったものを使用しましょう。
バッテリー交換の時期
バッテリー液の減りが早かったり、充電してもエンジンのかかりが悪い等の状態であれば、バッテリーの交換時期と考えましょう。バッテリーの寿命は使用環境により大きく異なります。たまに運転するよりも、毎日乗っているほうが、バッテリーは長持ちです。平均すると2〜3年程度が目安となりますが、寒冷地のほうが寿命は短くなる傾向にあります。
交換方法はバイクやバッテリーの種類によって異なりますが、基本的にはあまり難しいものではありません。自分で交換することも出来ますが、バイクショップ等でバッテリーの購入と一緒に依頼すると楽です。
まとめ
メンテナンスフリーのバッテリーが多くなったとはいえ、定期的にチェックしておくと、いざという時も対処が簡単です。日頃のメンテナンスでバッテリー寿命を延ばしましょう。
本記事は、2016年6月16日時点の情報です。記事内容の実施は、ご自身の責任のもと安全性・有用性を考慮してご利用いただくようお願い致します。
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